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「ワインを愉しむ」を読んで

田崎真也の「ワインを愉しむ」にはとても共感できるとともに、たいへん勉強になった。「まず何よりワインを自由自在に愉しまないことには始まらない」というのが根底にあるところに共感した。そして、様々な種類のワインそれぞれの特徴が整理されて解説されているので、とてもわかりやすかった。 まず、ワインの開栓の仕方から始まる。これは素直に従ったほうが良いと思う。トップシールの剥がしかたや、シャンパーニュ(シャンパン)の開け方は、知らなかった。次から試してみたい。 それから、ワインの香りや味わいの記憶の仕方。これはまさに分析の技術。「ヘーゼルナッツ」「ラズベリー」「腐葉土」などの成分に分解し、それらの「ラベル」のセットとして表記、記憶するという方法。これは、ウィスキーでも同じ方法なので、実践したい。まあ、香りを嗅いだことないものもいっぱいあるのだけど。 あと、結構醸造後に混ぜ合わせて作るワインもあることがわかった。シャンパンなどは、炭酸を瓶内二次発酵させるために、ショ糖やリキュールを添加するものが多いそうな。これは結構意外だった。 まあ、製法がどうのこうのというよりも、まずは自由自在にいろいろ試してみるのが良いのである。そして、良い酒に出会ったら、掘り下げてみれば良い。

日本のテロ対策は。。

池上彰の「知らないと恥をかく世界の大問題4」をざっと目を通し、一番興味深かったのは日本のテロ対策の甘さを指摘している点と、テロを根絶するためにはどうすればいいか意見を述べている部分。 テロリストに対する世界標準の考え方は、「テロリストは絶滅させるべき」という断固としたものであるのに対して、日本の考え方はテロリストにも同情を示すという極めて甘いものである。よど号ハイジャック事件ではテロリストの交渉にのり、要求をすべてのむという世界標準からはあり得ない失態をさらした。その後も、地下鉄サリン事件では、教団は名前を変えて存続しており、当時の教団幹部も普通に生きており、さらに、教祖に至ってはいまだに刑務所内で生きている。 今後、世界での発言力を維持して行くつもりなら、この点は悔い改めねばならないところである。 その他、個人的に最近気になるところは、中東とアフリカの情勢。シリア、イラン、エジプトの情勢、そして中央アフリカ、南スーダンの情勢については理解しておきたいと思う。どのような対立紛争が起きているのか、背景にある構造は何なのか。自分なりに理解したい。

アジアの隼を読んで

アジアの隼も、案件獲得のために様々な交渉や駆け引き、そして、賄賂など、あらゆる手をつくすビジネスの戦いの様子が描かれていて楽しめた。さらに、舞台が1998年前後のベトナムを中心としている点も懐かしい感じだ。その直後、私もベトナムやタイを一人で旅行した。ベトナム語も少し覚えたものだ。この小説によれば、あの頃はちょうどバブルが崩壊して外資が去ったあと、再び外資が戻り始めた時期だったようだ。その後、ビーチリゾートも大きく成長したと聞いている。 焼け野原になったとしても、またそこから立ち直ればいいということだ。

「アジアの隼(上)」まとめ

黒木亮の「アジアの隼(上)」を読んで、分からなかった単語や、印象に残ったくだりなどをまとめ。 毀誉褒貶(きよほうへん) = (大辞林)悪口をいうこととほめること。世間の評判。「-相半ばする」「-定まらず」 「ペレグリンは毀誉褒貶に包まれながら、急成長するアジアの熱い風の中を飛び続けていた。」 「そうだった。彼は違うのだ。仕事に不平をたれたり、適当に手抜きをしても会社にさえ来ていれば給料がもらえると信じて疑わない日本の甘ったれた終身雇用のサラリーマンではないのだ。彼はなぜ会社が自分に給料を払ってくれるのかを常に意識している。」 "We take issuers you don't even know about and turn them into something you want to buy". 面従腹背(めんじゅうふくはい) 「乱世に必要なのは組織でなく、一人の英雄だ。」

なぜ日本では電子書籍の普及が進まないのか

Kindleが発売されてから,2年くらいは経つのだろうか.私もKindleを持っているが,日本からも米国の書籍が,いつでもどこでも,瞬時に買えるようになって,非常に便利である.しかし,日本では電子書籍の普及が進まない.そして,それは当分の間,進まないのではないかと思われる. 確かに,日本でも電子書籍は増えつつあるのだが,Kindleのレベルには程遠い.その理由として思いつくところをあげてみると以下のようなところか. そもそも儲かる商売ではない.市場が小さい. 紙媒体市場での既得権益者が妨害している. 法規制がある. これらの要因が複合的に働いていることが,電子書籍普及の妨げになっているのではないかと,私は考えている.まず,市場そのもののサイズが,英語の書籍と比較すれば小さい.オタク系の市場は比較的世界に広がっているとはいえ,独自の流通ルートが出来上がっているので,いまさら電子書籍が入る余地は小さい.そして,一人当たり書籍の購入数も減っており,人口も減少している.そもそも書籍が有望な市場とは言い難いのが現実ではないだろうか.既得権益業界からの圧力も当然あるだろう.著作権法や,書籍販売にまつわる法規制の影響もあるだろう. このような要因で,多くのプレーヤーが,「日本の電子書籍ビジネスがさほど魅力的なものではない」と考えている結果,日本の現状があるのではないかと考えられる. ただし,電子書籍普及の動きが無いわけではない.今年に入ってから,電子書籍の規格策定のために大手の出版,印刷,家電メーカー,通信会社が協力関係を構築した.日本でも電子書籍の機運が高まってきている証拠である.きっと,しっかりとした規格をまとめ,高品質の電子書籍リーダーを生み出してくれることだろう. しかし,である.本当に儲かる話なのであれば,大手が集まって話し合いを持つ状況にはならないはずなのだ.米国では,アマゾンやバーンズ&ノーブルといった書籍流通大手が大きなプレーヤーとなっているし,アップルもiBooksで,電子書籍流通に参戦している.なぜこんなに各社がしのぎを削るのかというと,単純に儲かるからだ. これに対して日本の状況はどうだろうか.既存の業界大手が寄り合いを開いて,「どうやって今の棲み分けを守りつつ,電子書籍を普及させ,安定した収益源に育てていくか」という話をしてい...

良い文章を書くための参考文献

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良い文章(論説文)を書くことは,簡単なことではない.思いつくままに単語を並べても,決して,良い文章は出来ない.文章が長大になるほど,良い文章にすることは,より困難を極める.ちょうど,一軒家を建てるのと, ブルジュ・ハリファ(ブルジュ・ドバイ) を建てるのとが異なるように. そもそも,良い文章とは何なのだろうか.それは,読み手が理解しやすい文章である.さらに言えば,良い文章は,書き手が伝えたいメッセージを,読み手が正確に理解できなければならない.読んでいる途中で生じる疑問には全て,文章中で答えていなければならない.最初から最後まで,順に読むだけで,すーっと理解できる文章,それが,理想の文章だ. ところで,この文章は良い文章ではない.「理解しやすさ」を心がけてはいるが,まともに校正をしていないので,改善ポイントは山ほどあるだろう.見つけた方は,コメントで,自由に指摘していただきたい.ただし,修正するかどうかは,気分次第だが. さて,ここで,良い文章を書くにあたって,大変参考になる文献を,二冊ほど紹介したい. 一冊目は,"The Elements of Style". こちらは,英語の本なので,当然,英語文章の書き方に特化した内容になっている.しかし,そのエッセンスは,様々な言語にも,共通に使えるものばかりだ.極端な話,プログラミング言語にも応用できる内容になっていると,私は本気で思っている.この本は,どちらかと言えば,ミクロな視点に立っており,句読点の使い方や,明快な文章にするための注意点など,文章の最小単位を洗練させる方法について,詳細に書かれている. 二冊目は,『考える技術・書く技術』. こちらは,コンサル会社の新人研修でよく使われる,定番の教科書として有名だ.この本に対する,アマゾンの書評を読むと,「文章の書き方の本なのに,この本自体が読みにくい」という,ネガティブなものが多いが,私はさほど気にならなかった.こちらは,マクロ寄りの視点で書かれており,良い長文を書くための,「設計方法」に詳しい.超高層ビルの建設には,入念な構造設計が必要なように,長い文章にも,しっかりとした論理構造が必要なのだ. 余談ながら,ここでも,私は,プログラミングと同じだと思ってしまう.プログラミングも,その規模が大きくなるにつれ,きちんと...

Today's Drucker

Today's Drucker... Only productivity of the knowledge worker can make it possible for developed countries to maintain their high standard of living against the competition of low-wage, developing economics. --Peter F. Drucker, "The Effective Executive"

今日のドラッカー

今日のドラッカーは,意思決定を効果的に行うために必要な条件.それは,代替案(もしくは対立案)の必要性.良い意思決定をするためには,さまざまな視点から,批判的な目で評価をしなくてはならない.十分な議論を経ることによって,その意思決定の持つ意味が十分理解される. 代替案のない意思決定は,ギャンブルに過ぎない. A decision without an alternative is a desperate gambler's throw, no matter how carefully thought through it might be. ドラッカーは,こう述べている. もうすぐで,"Effective Executive"を読み終える.半分くらいは理解していないかもしれないが...

ドラッカーを読んでいる

ドラッカーの"Effective Executives"を読んでいる.シンプルに書かれていると思っていたが,難解な文が多く出てきて,何度も読み返したりしているのであまり進まない.何度読んでも意味がわからないところもある.. 今日読んだところは,問題解決について.問題を解決するには,目に見える現象だけを見ていてはだめで,MECEに見ることが大切である.問題の不完全な記述は,後になって取り返しのつかない失敗につながる.まず,問題を完全に記述することが大切である. 問題が完全に記述されたら,その問題が過去のやりかたで解決できるか,あるいは,まったく新しい解決策が必要か,その判断をしなければならない. 新しい解決策を考えるときには,高抽象度の世界で問題解決にあたることが大切である.具象化された(形而下)の世界で解決にあたっても,それが本当に問題を解決しているかどうかは,高い視点から思考してみないとわからない. というところだろうかなぁ.とにかく,がんばって読みとおしてみる.

マキャベリの君主論を読む

マキャベリの君主論を読んだ。と言っても、難解なので何度か読み返さな いとよく理解できなさそうだ。 優しく接して軽蔑されるリスクを負うより、恐怖政治を敷くべきである、 というのは納得できる。鳩山政権はどうだろうか。 また運命の女神は,慎重な者より,挑戦する者に微笑むというのも、その通りだと思う。

ソニーxサムスン

「ソニーxサムスン」(張 世進 著)を読んだ。なぜソニーが苦戦しているか、サムスンが躍進を遂げたのか、そういったことの大局観がつかめてよかった。 ソニーやサムスンに勤めている人はぜひ読んでみるべきだと思う。 ソニーは「自由闊達」の社風のもと、斬新な製品を世に送り出すことによって成功してきた。それが、最近は、縦割りの悪い面が目立つようになり、事業部間の足の引っ張り合いやリソースの重複などが目立つようになり、経営効率が悪くなってしまった。過去の栄光を忘れられない体質も目立つと言う。そのため、破壊的イノベーションに対応できなかった。 グローバル企業の形をとっていながら、実は米国法人の統制が取りきれていないという問題も抱えていたようだ。 一方、サムスンは、後追い方で急速な発展を遂げた企業である。基本的に、既存の技術を取り込み、徹底的に生産効率を高めることによって現在の地位を築いた。そのためには、イコンヒ会長を頂点とする、軍隊のような組織が有効だった。 しかし、これまでは追う立場だったからよかったものの、これからは追われる立場になるため、不確定な領域に踏み込んでいかねば成長は止まってしまう。いつまでも軍隊のような企業体質ではいられない。 サムスンでは既に様々な問題が噴出しはじめており、特にコーポレートガバナンスに関しては、会長親族によるインサイダー取引など、既に様々な問題が明るみに出ている。韓国の税制の穴をついた非公開株取引で莫大な利益をあげたり、株主を軽視する発言を公の場で行ったりしている。サムスン電子の株主の過半数は外国人だが、未だに家族経営が行われていると言う。 「もし自分がソニーやサムスンの経営者として指名されたらどうするか?」 そんなことを考えてみるのも面白いと思う。

グリーン革命

「グリーン革命(上)」をざっと読んだが、内容が豊富なので、これは斜め読みにするくらいが適していると思った。フリードマン氏のいう「グリーン革命」とは、アメリカ主導によるもの。だから、この本もアメリカ人向けに書かれている。なぜアメリカ主導かというと、エネルギー消費大国であるアメリカがグリーン化へ傾けば、世界に対して大きな影響を与えることになるからだ。 フリードマン氏は言う、「グリーンコンサートやグリーンパーティーに参加したり、プリウスに乗っているだけで」温暖化をやっつけた気になってはダメだと。知恵を搾り出し、イノベーションを起こし、新しいエネルギーソースを開発しない限り、温暖化を防ぐことはできない。まだまだやることは山ほどある。 というわけで、続けて下も読んでみようと思う。

幸運をつかむためにやること

「ブラックスワン」300ページ中222ページまできた。ようやく出口が見えてきた。半分くらいしか理解できていないけれど、なかなか興味深い。 中心のテーマは、「明日何が起こるか予測できない、しかし、特定の事象が与える影響は、かなり正確に見積もることができる。」というもの。だから、物事が起こるかどうかを予測をするのはやめて、起きたときの影響をきちんと把握しておくことが重要というわけ。 例えば、地震。日本は地震予知にかなりお金をつぎ込んでいるけれど、結局被害を抑えることに成功していない。これからは、予知研究の予算を全額削って、震災対策に配分すべきだろう。まだ対策の済んでいない学校もあるのに、予知研究にお金を費やすなど、どぶに捨てるも同然である。 それから、温暖化。この先温暖化が進むかどうかはわからない。何百人の専門家がそう言おうとも、そのことに変わりはない。将来の気象は予測不可能なのだ。でも、平均気温が6度上昇したとき、水面がどれくらい上昇するかは、かなり正確に推定できる。また、そうなったときに、どのような「良い」影響があるかも推定できる。重要なことは、自分にとって良い影響が大きくなるように、現在の意思決定を行うことである。例えば、北海道に別荘を建てておくとか。 最後に、幸運をつかむために心がけること: ・非対称なリスクに身をさらす。(不幸な結果よりも好都合な結果の影響が大きくなるリスクをとる、無論、その逆は決してやってはならない)。 ・専門家の予測は、無視するか、聞き流せ。 ・政府の動きには注意を払え。(政策はゲームのルールを変える力を持っている)。 ・予測に関して、「平衡」や「正規分布」と聞いたら、必ず無視すること。 特に、最初の、「リスクを選別する」ということが大切だと思う。投資にしても、なんにしても、負けたときの損失よりも、勝ったときのリターンがはるかに大きいものに挑戦し続けていれば、いつか幸運の女神が微笑んでくれる。要は、それまでにゲームオーバーしないこと。 そういう意味では、株の空売りって、負けたときの損失はほとんど無限大だよなぁ。利益には上限があるけれど。

一流になるためには

久しぶりに、マイミク日記の更新リストが「正常」表示にもどった。。。落ち着いたのかな。 最近は読書があまり進んでいない。。。英語の本を読むように努力しているからなのだが。英語の本は「ななめ読み」ができない。ぱっと見てもキーワードが飛び込んでこない。それをなんとかできるように頑張ってみている。 最近読んだ本は、Malcolm Gladwell の "Outliers"。そんなにボリュームも多くないし、畳み掛けるような展開が読みやすい。いわゆるビジネス書だが、特に教育に役立つ内容だと思った。 内容は、ビルゲイツやタイガーウッズ、イチローといったスーパースターは、飛びぬけた才能があったわけではなく、優れた素質と本人の努力、それを発展させるための環境に恵まれていた、という話。アイスホッケー選手や、IQが高い人を集めて行った研究、はたまたアジアの稲作と学力の関係など、多岐にわたる事例が紹介されている。 先週の「プロフェッショナル」は水中カメラマンの中村征夫さんだったので、久しぶりに見た。中村さんもまさに、outlierだと思った。貧乏生活しながらも、東京湾の海を撮り続けてきた。まさに「継続は力なり」と思った。プロとは、やはり何か一本コアとなるものを持っている。 "Outliers"に興味深い話がある。何事も大成するためには、「1万時間」の訓練が必要ということだ。「何をするにも3年」とよく言われるが、年3000時間費やすとすれば、3年で1万時間に近づく。「3年」という数字は、経験的に的を得ている数字なのかもしれない。 ちなみに、年3000時間とは、睡眠時間と食事などの時間を除いた残り全ての時間にあたる。睡眠時間が6時間だとして、食事などに3時間、残りは15時間。年200日換算だと3000時間。300日換算では4500時間。ここまで計算してみて、ふと、自分は日々「15時間も使えているだろうか?」と考えてしまった。せいぜい12時間くらいじゃないか。。。睡眠時間が足りないかな。 ここで、ちょっと日本人の年間平均労働時間を調べてみたところ、統計局のページ ( http:// www.sta t.go.jp /data/n ihon/16 .htm )に詳しい資料があった。平均は1,850時間。多いのは運輸業で2,113時間。もっとも少ないのが(不思...