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キャリートレードの復活は日本破綻への道

日本の「異次元の」金融緩和へ飛び込む姿勢が、世界中の長期金利低下を招くという事態が起きていた。特に債務にあえぐヨーロッパの国々(イタリア、スペイン)にとっては朗報である。IMFも日本の姿勢を評価したとの事。 なぜこのような事態が起きたのかというと、いわゆる日本円キャリートレードが復活したからだ。日銀は国債の買い入れも継続すると宣言したので、国債が買われ金利が低下した。そこへ、通貨供給量をさらに二倍に増やすというので、日本円はじゃぶじゃぶ状態になった。国債では十分なリターンが得られなくなってしまったので、日本の機関投資家がより高い金利を求めて外国債券を買い始めた。そのため外国の長期金利が低下したのだ。まさにリーマンショックが起こる前の状態である。 長期金利の低下はヨーロッパにとっては良い話だが、だぶついたお金はやがてハイリターンを求めて世界中をさまようようになり、いたるところで嵐のように暴れ始める。さまざまなところでバブルを巻き起こすが、ひとたびバブルが弾けると恐慌だ。 近年この嵐の標的はヨーロッパの債務国であったが、次は日本かもしれない。日本では今株価がどんどん値上がりしているが、ひとたび何か悪いニュースが起きれば海外の投資家が資金を引き上げるのは早い。あっという間にバブルは弾け、景況は悪化、税収が減った政府は赤字国債を発行するものの買い手がつかない。日銀が買いつづければ、日本円は暴落し、ハイパーインフレが発生する。こうなるともはや手の付け用がない。日本は財政破綻する。 そのような事態としないためには、口先の「アベノミクス」に騙される事無く、弱体化した部分を取り去って、本当に強いところをさらに強くするための競争原理を導入しなくてはならない。

いまさらFX通貨ペアの表記についてのまとめ

FX取引で痛恨のミスをしてしまった。通貨ペアの表記を読み間違えて、ユーロ売りドル買いのつもりが逆の取引をしていた。幸い大きな損失が出る前だったが、こんな初歩的なミスをするとは馬鹿である。 このようなミスを繰り返さないように、ここに表記法をまとめておく。 シンプルに「先に表記される通貨が取引の対象」と覚えればよい。例えば「USD/JPY」を買うと、米ドルを買って、日本円を売ることになる。これを売れば、米ドルを売って、日本円を買うことになる。つまり、「X/Y」という通貨XとYのベアの取引と通貨の売買関係は次のようになる。 X/Y 買い = Y売り X買い X/Y 売り = X売り Y買い これさえ覚えれば、取引の単純ミスは無くなる。 ところで、通貨ペアの為替レート表示は、先に表記される通貨の相対的な価格を後の通貨単位で表示したものになる。したがって、通貨ペア「X/Y」のレートが上がるとXの(相対)価値が上昇し、Yの価値が下がったことになる。逆にレートが下がると、Xの価値は低下、Yの価値が上昇したことになる。 これでもうFX取引ミスともおさらばである。