投稿

2009の投稿を表示しています

デフレ?

イメージ
テレビで池上さんがデフレについて説明していた.あまりに簡略化しすぎで間違った説明になっていたり,「デフレ=不景気=悪」という暗黙の前提があるのには疑問を持った.そもそもリーマンショックの前までもデフレだったのに,みんな好景気に浮かれていた(その影では貧富の格差が広がっていたわけだが). ちょっと気になったので,GDPデフレータとCPIをチェックしてみることにした.CPIは統計局のウェブサイト http://www.stat.go.jp/english/data/cpi/index.htm  から入手できる.GDPデフレータについては,Googleで"GDP deflator japan"で検索したら,Googleがグラフ表示を提供していることを知った(データの出所は世銀). まず,GDPデフレータを見てみると,1999年以降ずっとマイナス(つまりデフレ)である.他の国を見てみると,日本以外にそんな国はまず無い.なぜか?その疑問は置いておいて,CPIに移る. CPIを見てみると,1995年以降ほとんど変化していないことがわかる.ちょうど私が大学に入学したころから物価は変化していないということだ.ここでもうひとつ,疑問が生じる.GDPデフレータはマイナス1%程度のデフレを示しているのに,CPIは物価下落を示していない.なぜなんだろう?この疑問もここでは置いておいて,もう少しCPIを眺めてみる. どこかに上昇しているグループはいないか調べてみた.ここ20年の変化をみてみたところ,サービス部門は全体的に上昇率が高いことが分かった.その中でも,一般サービスの「医療・福祉関係サービス」部門の伸びが顕著であることが分かった.20年前と比較すると,70%の上昇である. 以下のグラフは,全体(総合)と「一般サービス:医療・福祉関係サービス」のCPIを1970年からプロットしたもの(医療・福祉は1975年から)である.年々上昇を続け,2007年に急上昇していることが分かる.これは,高齢化社会に突入して介護サービス需要が急拡大したことが要因と考えられる.それに伴う規制緩和などの影響もあるのだろう. そのほか,教育関係サービスも伸びている(ここ数年やや鈍化してきているが).もう少し,分析をしてみたくなってきた.

スパコンの正当なコストとは

昨日,大学の同期の友人と久しぶりに会って飲んだ.IT関係を中心に,政治問題など様々な話題で中身の濃い話ができた. その中でスパコンの話も出た.現在問題になっているスパコンプロジェクトは,総事業費1,200億円というコストが問題になっているが,数年前に完成した東工大のスパコン,TUBAMEは,数十億円という低コストで当時世界最速を達成した.この費用の低さが引き合いに出されることが多いのだが,実は,このTSUBAMEプロジェクトは,採算度外視の赤字プロジェクトだったそうだ.裏は取れていないものの,その友人が言うには,宣伝効果をねらって破格の価格で引き受けたということだ. 結局,TUBAMEのコストの低さをそのまま用いると,正当な比較にはならないということが分かった. とは言え,実際のコストが倍以上になるとは思えないので,高々200億円というところだろうか. スパコンというのは,確かに宣伝効果や技術の蓄積という意味合いが大きい.自動車メーカーにとってはF1に参戦するようなものである.採算度外視で引き受ける企業があってもおかしくない.

もしも日本がデフォルトを起こしたら?

イメージ
上のグラフは僕の資産配分( 12 月 26 日現在).今年は新興国株と外国株の増加に力をいれてきたが,予想以上に日本株が復活したので,日本株の配分が依然として高くなっている.正直,理想的なポートフォリオには遠い.今後は日本株と外国債券をコモディティに分散させていくことが課題. このように分散させるのは,リスクヘッジのためなのだが,もし,日本がデフォルトを起こしたらどうなるのだろう.思いつくところから並べてみると... ハイパーインフレが起き,金利が急騰する. 外為市場で日本円が大暴落する. 日本政府の債務超過は解消する. 日本各地で騒動・暴動が発生する. 電力・ガスなどのエネルギー供給が不安定になる. 日本企業は二分される.内向き企業は経営に行き詰るだろうが,海外進出度の高い,グローバル企業への痛手は少ないだろう. 国債依存度の高い日本の大銀行はやばい.必ず取り付け騒ぎが起きるだろうが,そのときには手遅れ.預金を引き出したところで,日本円は紙くずでしかないのだから. それでも,日本が沈没してしまうことはないと思う.高度な技術という資産が残っているし, 1 億以上の人口があるのだから.「リセットしてやり直し」という感じで.IMFと一緒に再起の道を歩むことになる. まあ,こんなことが起きなければいいけれど.いや,起きたほうが日本人の目が覚めていいのかも.

競争力

ネットなどでバーチャルな体験ができるようになった現代、「ネットで代替されないものをもっていると強い。」 http://news.livedoor.com/article/detail/4522118/?p=2 「イタリアンや中華料理は東京がいちばん美味しい」なんて言う人がいるのであれば、東京は競争力を持っていることになる。グルメで世界の中心になるポテンシャルがあるのではないか。

やりたいことをやるのだ!

最近、勝間さんの本はあまりよまなくなった(というより、今年にはいってから一冊も読んでいないかな)が、最近、巷では、勝間信奉者のことを「カツマー」と呼ぶらしい。 そんな勝間さんを目指して頑張った人たちのなかには、頑張りすぎて「身も心もボロボロ」という人もいるらしい。そもそも、勝間さんを目指すことがおかしいと思うので、僕には理解できない。勝間さんだって、「私を目指しなさい」なんてことは言っていない(と思う)。 そこへ、香山リカ氏が「勝間和代を目指さない」という生き方を提唱して、真っ向からぶつかっているとのこと。 まあ、僕にとってはそんなことどうでもいい話なので、つい最近まで、そんなこと知らなかった。 この二人の戦い(?)は、ほんとうにどうでもいい。実にくだらない。 結局大切なのは、「自分のやりたいことをやる」ってことなんだと思う。そして、心の平安を得るためには、心置きなく語り合え、競い合える仲間が必要だ。「タテ社会の人間関係」がはびこる日本では実はこれが難しいのかもしれない。 マイケル・ポーターの戦略論では、競争優位性の源泉のひとつとして、「健全な競争」が上げられている。これを人に当てはめるなら、互いに切磋琢磨し合える仲間がいると、不安に押しつぶされることなく、全体の競争力を高めることができるといえると思う。 「坂の上の雲」ドラマでやっているが、あれは見たほうがいい。できれば、小説も読んだほうがいい。正岡子規は教えるが、秋山兄弟のことを教えない日本史はどこか間違っていると思う。

NHKがMICOを買収

NHKエンタープライズが映像輸出入業のMICOを吸収(買収?)した。NHK製作の映像コンテンツの輸出強化によって収益を増加させたいとのこと。ここ最近、MICOの収益は軟調であったようだ。 これは、いわゆる垂直統合と考えていいのだろう。NHKがサプライヤーで、MICOがバイヤーの関係だったのが、統合するわけだ。この場合、買収の目的は、経営効率の改善。顧客に近づくことによる、マーケティングの強化。スピード改善。。。 垂直統合して効果があるのは、規模の経済が働かない場合。たしかに、映像コンテンツ製作は規模の経済が働かない。しかし、販売側は、どうだろうか。規模の経済が働くのではないか。 うーん、結局、この買収は良いのか悪いのか。

比較優位と競争優位

マイケル・ポーターの本を読んでいて、国家の競争力について論じているところがでてきた。そこでは、国家(国家に限らないだろうが)は「比較優位 (comparative advantage) 」から「競争優位 (competitive advantage) 」を獲得しなければならないと述べている。 この違いがあまりよくわからないのだけど、たぶんこういうことなんだと思う。 国の得意とする産業の発展は、経済学では、一般に、「比較優位」で説明される。これはとても合理的な考え方で、自然にまかせていたらそうなると考えられる。しかし、自然にまかせるよりも、政府(などが)主体的に動くことによって、より高レベルの競争力を獲得することができる。 そういうことを言っているのではないかと思う。

会計ソフトベンダーの業界分析

会計ソフトベンダー(パッケージ、スタンドアロン型)の業界の分析 ◆顧客 ・個人: 自営業、家計、投資 ・団体: 民間企業、NPO、公的機関 ・お金を扱う主体は全て対象 ◆サプライヤ #これはしっくりくるものがない。あえて言うなら。。。 ・政府(法令) ・企業(商習慣) ・ITベンダー(PC,開発環境,他) ◆代替品 ・表計算ソフト ・紙帳簿 ・帳簿付け代行サービス ・ERP ◆競争 ・いろいろ(高度な技術が必要ないだけに、競争はなかなか激しい) ・差別化が難しい ◆参入障壁 ・100名単位の開発体制が必要。 ・操作がやや複雑なソフトゆえに、カスタマーサポートが必要。 ・法規制は無い。 ・国や業界ごとに商習慣が異なる。 ・特許なし。 ・品質が重視される →規模さえ確保できれば、参入障壁は低い。模倣が容易。ただし、品質は重要。 まとめると:参入障壁が低く、競合も多い。商品の特性として差別化が難しいため、価格低下の力はかかるが、会計に使うという性質上、計算の正確さや、データ安全性については、高い品質が求められる。従って、価格にはある程度目をつぶっても、品質を求める顧客は多いと考えられる。 売れる会計ソフトに必要な重要項目 ・使いやすさ(入力時間、習得時間、要求満足度) ・計算の正確さ ・データの安全性

キャリア戦略が大切

マイケル・E・ポーターの"On Competition"を読んでいて思う。企業の競争優位を生み出すことを考えるよりも、まず、「自分の競争優位を作り出さないといかんな」と。 キャリアの世界は競争だけで語れないだろうが、profitabilityを減らす「力」はいろんなとこからかかっている。一番わかり易いのは海外の優秀な技術者。日本からみれば破格の賃金で働く。これは大きな脅威である。 自分のキャリア戦略をたてていかないと、吹き溜まりに吹き寄せられてしまうんだろうなぁ。。。 やっぱり、自分の人生は自分で作り上げていかねばならんのだ。

コンサルタントとは何か?

コンサルタントとは何か?コンサルティング・ファームのビジネスモデルとは何か?改めて考えてみた。 コンサルタントの主要なビジネスモデルは、「顧客の収益を増やすことによって、その一部をフィーとしていただくことである」。 これは、手数料とは違い、定常的な収益源とはなりにくい。景気の影響も受けやすい。 もうひとつのビジネスモデルは、「ノウハウを切り売りする」というものである。出版や雑誌への寄稿、セミナーなどで収入を得る。こちらも景気の影響は避けられないが、比較的安定した収益源となりやすい。 さて、今やっている仕事は、このどちらともかけ離れている。パッケージソフトウェア会社の派遣エンジニアをやっているのが実体だ。開発効率改善のための提案などをしてみるが、所詮、正社員のエンジニアが出すものと扱いは変わらない。 正直、こんなところにいつまでも居てはならないと思っている。

セミナー受講

今夜は、GSAM社長、土岐大介氏の講演を聴いてきた。ちなみに、GSAMはゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの略。 想像していたより小柄な方だったが、とにかく声が大きい方だった。それと、顔をくしゃくしゃにする笑顔と、厳しい顔つきをするときの人を射るような眼光の鋭さ、このギャップが印象的だった。 まず、なにより、スピーチの手本となった。声の強弱、間の取り方、視線、ジェスチャー、表情。説得力のある喋り方とはこういうものかと感じた。 内容としては、リーマンショックから今に至るまでの金融業界の裏話から、今後の経済の動きまで、いろいろ面白い話を聞くことができた。リーマンショックの直後は、本当に、GSですら「もう終わりか」という状況だったらしい。 でも、今日一番の収穫は、「勉強が大切」ということだった。特に、世界の動きを読むためには、「歴史感」が大切ということ。土岐氏も、大量の本を購入して勉強しているらしい。 そのほかの話は、金融業界の内部事情を除いて、別段新しい情報も無かった。今のインターネット時代、情報の価値は著しく下がっているということか。結局、なんだかんだ言って、明日のことは『ケ・セラ・セラ』であることに変わりはない。自らの予測に従って意思決定していくしかない。 最後に、金融界の話を聞いていて、やっぱり金融(特に投資銀行やヘッジファンド)は「危ういなあ」と感じてしまった。GSの業績がいいのも、トレーダー出身のCEOの直感で切り抜けてきたとのことだ。いつまでも好業績を続けることはできないだろうと感じた。 しかし、面白かった。

コンサルタントも叩き売りの時代

近年、日本で「コンサルタント」と名乗る人は、毎年1万人規模で増加しているという。労働力は純減となっているなかで、この増加ペースは桁外れに大きい。つまり、コンサルタントの参入障壁は低いのである。誰でも「コンサルタント」と名乗れば、今日からコンサルタントである。コンサルタントはコモディティ化してしまったのだ。 そういう中で、高いフィーを取れるコンサルタントになるためにはどうすればよいか。コモディティ化した製品を高く売っている企業の販売戦略が参考にすれば、次のような手段が考えられる。 ブランド構築 顧客基盤(ファンの数) 特許 スイッチングコストを引き上げる 思いつくのは、こんなところか。 じゃあ、「どうやってブランドを構築するのか?」「どうやってファンを増やすのか?」という話になる。そこから先はそれぞれが考えていかねばならない。 そうしないとコンサルタントも叩き売りになる時代なのだと思う。

福岡国際マラソンでの快挙

去る12月6日、福岡国際マラソンが開かれ、ケベデ選手が2時間05分18秒の好記録で優勝を飾った。山梨学院大出身のスピードランナー、モグス選手も初マラソンを走ったが、こちらは残念ながら途中棄権に終わった。 この大会で、もうひとつすごい記録が生まれていた。なんと60歳の還暦ランナーが2時間40分台でゴールしていたのだ。信じられない。私はまだ30代前半だが、とうていかなわない。ただただ脱帽である。

Go West

これからは新興国の時代だが、個人的直感としては、中国・ロシア・ヨーロッパの流れが、強くなってくる気がする。そこで、今考えているのは、中国のビジネススクールに留学するということ。中国へ行けば、アジアやロシア方面からも学生が集まってくるだろうから、人脈を築く上では、とてもいい環境だと思うのだ。 Go West!

宝くじを買ってみる

年末ジャンボ宝くじの案内メールが来ていた。それによると、大金が当たる賞の割合は、発売総数が 70 ユニットのとき、 1 等  2 億円  70 本 2 等  1 億円  140 本 元気に 2010 年賞  100 万円  7,000 本 ということらしい。 70 ユニットは発売総額 2,100 億円になるので、 1 ユニット =1,000 万枚である。当選確率を計算してみると、つぎのようになる。 2 億円  1,000 万分の 1 1 億円  500 万分の 1 100 万円  10 万分の 1 つまり宝くじ一枚あたりの当選金期待値は 20 + 20 + 10 = 50 円。ということは、宝くじへの投資平均リターンは -250 円。実に「マイナス 83 %」! ほぼ確実に損するわけだから、合理的な判断をするなら絶対に買わない。 けれども、今年は 1 枚買ってみようかと思う。なぜなら、株などと違って、必ず一定の確率で「当たり」があるから。株のリターンは未知だけれど、宝くじのリターンは既知なのだ。株を買うだけでも手数料で 300 円くらい取られる。どうせ 300 円を払うなら、宝くじ 1 枚のほうが価値がある。 という屁理屈をこねてみる。

手賀沼エコマラソン

2009年10月25日、第15回手賀沼エコマラソンを走ってきた。マラソンと名がつくが、ハーフマラソンである。朝から気温が低く、どんよりと曇って、今にも雨が降りそうな天気だったが、結局雨にはならず、かえってランニングにはこの上ないベストコンディションとなった。 ゴールタイムは1時間22分52秒。コンディションのよさのおかげか、思っていたよりも体が動き、キロ4分弱のタイムを刻み続けることができた。目標タイムの1時間25分を大幅に上回る好タイムだった。もっとも自己ベストにははるかにおよばないが、現在の走力を考えればベストである。 以下、5kmごとのタイム(最初は6kmになっているが。。。) 6K 23'54" 10K 39'35" (15'41") 15K 59'11" (19'35") 20K 78'50" (19'38") G 82'52" (4'02")

今日は午後出社

駅に着いたら電車が止まっていたので、しばらくは本を読んでいた。しかし、どうやら昼まで動かないようなので、一旦家に戻ってきた。明らかに、朝より風が強く吹いている。 停まっている車両で不思議な光景を見た。いくつか席が空いているように見えて、カバンがおかれている。隣に座っている人のものでもなさそう。荷物を置いて電話でもしているのだろうか?そこまでして席を確保したいのか?盗難に遭うリスクを犯してまで? あと、JRに注文。こういう緊急の場合は、入場した駅からでも自動改札で出られるようにしてほしい。窓口に長い列が出来ていた。並ぶのもバカらしいので、今日は閉じた扉を突破してしまった。多くの人は真面目に列に並んでいたけど。 それにしても、すごい風。停まっている車両があおられるくらい。 今日は午後出社だな。

農業の課題

今朝の日経に、日本の農業の課題について書かれていた。一番の問題は高コスト体質だという。コンバインなどの農作業用機械の購入費用やメンテナンス費用が高く、下手をすると、原価率が100%になってしまう農家もあるそうだ。 これをなんとかしないと、農作業はただのボランティアか趣味になってしまう。実際、「趣味」なのか、「義務」なのか、利益以外の目的で農業を続けている人も多いと聞く。 一方、農家が「問題点」として考えているトップは、「農作物の価格が低い」だそうだ。確かに、収益をあげるためには、商品価値を高めて、単価を引き上げる戦略も重要である。しかし、大半の農作物は、いまや世界との価格競争にさらされているので、単純な価格の引き上げは、なんらかの国家的支援なしには不可能だ。 ということは、やはりコストを削減しない限り、農業の収益改善は見込めないわけだ。 では、なぜ、これまでコスト削減の努力がほとんど行われなかったのか?それには、農協の存在や、政府の規制や補助金など、さまざまなものが絡んでいるだろう。この問題を解決するには、まずそこを分析していかなければならない。

ソニーxサムスン

「ソニーxサムスン」(張 世進 著)を読んだ。なぜソニーが苦戦しているか、サムスンが躍進を遂げたのか、そういったことの大局観がつかめてよかった。 ソニーやサムスンに勤めている人はぜひ読んでみるべきだと思う。 ソニーは「自由闊達」の社風のもと、斬新な製品を世に送り出すことによって成功してきた。それが、最近は、縦割りの悪い面が目立つようになり、事業部間の足の引っ張り合いやリソースの重複などが目立つようになり、経営効率が悪くなってしまった。過去の栄光を忘れられない体質も目立つと言う。そのため、破壊的イノベーションに対応できなかった。 グローバル企業の形をとっていながら、実は米国法人の統制が取りきれていないという問題も抱えていたようだ。 一方、サムスンは、後追い方で急速な発展を遂げた企業である。基本的に、既存の技術を取り込み、徹底的に生産効率を高めることによって現在の地位を築いた。そのためには、イコンヒ会長を頂点とする、軍隊のような組織が有効だった。 しかし、これまでは追う立場だったからよかったものの、これからは追われる立場になるため、不確定な領域に踏み込んでいかねば成長は止まってしまう。いつまでも軍隊のような企業体質ではいられない。 サムスンでは既に様々な問題が噴出しはじめており、特にコーポレートガバナンスに関しては、会長親族によるインサイダー取引など、既に様々な問題が明るみに出ている。韓国の税制の穴をついた非公開株取引で莫大な利益をあげたり、株主を軽視する発言を公の場で行ったりしている。サムスン電子の株主の過半数は外国人だが、未だに家族経営が行われていると言う。 「もし自分がソニーやサムスンの経営者として指名されたらどうするか?」 そんなことを考えてみるのも面白いと思う。

雇用対策と犯罪対策

友人と少々議論になった、日本の社会保障について。 雇用対策費を削って、失業率が高いままだと、犯罪が増える。 これは、おそらく正しい。社会保障費を削ると、犯罪対策の費用がかさむことになる。社会保障には、このバランスを保つ意味合いもある。だからといって、国が全部面倒見る必要はなく、個人に任せていくこともできる。 つまり、国は最低限の社会保障と犯罪対策を提供し、足りない部分については、個人に負担してもらうということだ。国は国にしかできないことに集中してもらい、残りの部分は、個人だったり、地域社会で対応していくようにするのが合理的だと思う。 ところで、失業率と犯罪件数の間にはどんな相関関係があるだろうか。 ここにそのもののグラフがあった。強い相関があることがわかる。 http:// www.nik keibp.c o.jp/sj /2/inte rview/9 4/index 3.html これからの日本は「雇用なき景気回復」という予測もある。そして、成長率はせいぜい2%。ということは、犯罪の増加は避けられない可能性が高い。日本もいつまでも世界一安全な国ではない。 されど、犯罪対策は難しい。。。

業界全体の体質改善

投稿が空いてしまった。いつのまにか、季節は秋。スポーツの秋である。 さて、このところ、景気回復の兆しが経済指標にも現れつつあり、悲観論も退き始めている。今年の春までは、新聞も企業の赤字ニュースばかりで占められていたが、このところ、企業の統廃合のニュースが多く見られるようになってきたと思う。本格的な景気回復に向けて、業界全体が体質改善を進めているところなのだろう。

異常に低いSIerの利益率

最近気づいたのだが、いわゆるSIerの利益率は異常に低い。もちろん全てがそうではないだろうが、営業利益率は2%とかいう数字である。これは、「生産性が悪い」、「世界と戦う体力が無い」といわれてもおかしくない、危機的な状況だ。 とにかく粗利が低い。情報サービス業という利益率が高いはずの産業にもかかわらず、売上原価が高い実態には驚いた。この原価の内訳はどうなっているのだろうか?おそらく人件費とツール類やサーバーなどの使用量や減価償却費なのだろうが、もう少し詳しく調べてみようと思う。

排出権取引の経済学的意味

経済学で考えると、排出権取引の狙いは、市場の失敗を補うことである。「はじめての経済学」を読んでわかった。 資本主義の自由経済に任せていると、誰もが、エネルギーや資源をどんどん使って、売れるものを沢山作って売りまくって富を作ろうとする。これをそのまま放っておくと、環境破壊が進み、CO2の排出はどんどん増える。こうなってしまう理由は、環境破壊のコストが、経済活動の中に含まれていないからである。経済学では、こういった市場外の効果のことを「外部効果」と呼ぶ。 環境破壊に関しては、その外部効果のために、「市場は失敗している」と言える。 外部効果である環境破壊を防ぐ方法は様々あるが、排出権取引は、環境破壊を市場に取り込むことによって制御しようという考えに基づいている。市場の「外部」から「内部」に組み込むことによって、同じ経済活動の中で環境破壊を防いでいこうとするわけだ。 排出権取引には、賛否両論あるし、それだけで環境問題が解決するわけではないだろう。しかし、その経済学的実験として、とても興味深い試みではないかと思う。

日本を財政破綻させない方法

「日本国債の利払いの原資は何か?」・・・簡単に言えば政府の財政収益。そのほとんどは税収であると考えてよいだろう。日本政府は、国債を発行して資金調達をし、それを元手に政策実行して経済を発展させ、それによって得られる税収で回収する。そして回収された税金を利子として支払うのだ。 税収が利払いの原資ということは、赤字財政をいつまでも垂れ流し続けることは、資金調達を次第に困難にさせることとなる。今の日本は、利払いをするために借金を重ねている。いわゆる自転車操業である。そして自転車操業はいずれ破綻する。 破綻しないにしても、破綻が現実のものになると、誰も国債を買わなくなるから、国債の価格が暴落する。すると、大インフレが発生する。なぜなら、日本銀行券である紙幣は、国債を原資とする、日本銀行の借金だからである。国債価格が暴落すると、その後ろ盾を失った紙幣の価値も暴落する。 大インフレが起こると、外国為替市場では、日本円が暴落する。おお幅な円安となる。もっとも、日本政府の信頼性が疑われるようになると、投機筋が日本円を売り浴びせるようになるから、破綻が近づくずっと前に大幅な円安になっていることだろう。 という最悪のシナリオにならないようにするにはどうするか。それは、尽きることの無い、無限の資源を作り出すしかないと思う。それは、知識人材である。人間の想像力には限界が無い。資源の無い日本が発展するための鍵は、これまでも、これからも、「頭脳」の他をおいてないのではないだろうか。

フォワードカーブとは

金利のイールドカーブというものがあるので、これを商品先物にも使えるのではないかと思った。そこで、価格カーブをプロットしてみた。今日は、単調増加のカーブとなった。 で、ちょっと調べたら、これは「フォワードカーブ」と呼ばれるものらしい。そりゃ、だれでも思いつくよなぁ。 いくつかの商品を見てみたところ、粗糖は単調減少カーブ(先期のものほど価格が安い)になっていた。やはり、今は価格が高騰していると見られているようだ。原因はインドの天候不順とか。砂糖の生産量世界第一位がブラジル、インドはそれに次ぐ第二位。そこへ、投機マネーが流入して価格が高騰しているとのこと。

リスクの認識とロスカット

リスクとは「損失を受ける危険性」のことだ。起こりうる最大の損失を認識する必要がある。 株式投資では、売りと買いとでリスクが異なる。株価は、値上がりには上限がないが値下がりはゼロより小さくはならない。だから、現物買いのときのリスクは投資元本そのものということになる。これに対して、現物売りとなると、リスクは無限大である。 そこで、ロスカットをする意味がでてくる。ロスカットをすることによって、リスクが低減される。これを怠ると、投資で成功する前に投資資金が底をついてしまいかねない。 同じことはプロジェクトでも戦争でも言える。「ここまで損失を出したら撤退する」ということ事前に決めておかないと、判断を下せないままいつまでも損失を垂れ流すことになってしまう。

リスク管理

リスク管理の失敗が、金融破たんの原因といわれているが、そもそもリスクとは何か? 実は、金融工学の世界で言うリスクとは、利益のばらつきの大きさである。統計学の言葉を使うと、標準偏差のことである。利益の変動幅が大きい商品ほど、リスクが高い商品ということになる。 例えば、株価は、日々上下する。今日100円で買った株を、一年後、110円で売ったら年率10%の利益になり、90円で売ったら10%の損失(言い換えるとマイナス10%の利益)となる。実際に売らなくても、時価会計基準によれば、損益となる。このように利益が大きく変化する商品はリスクが高い。 金融の世界でのリスク管理は、まず、この標準偏差を測定する必要がある。しかし、これを測定するためには、期間を決めなくてはならない。期間を決めるとその間の環境に依存した数値が算出されるが、将来、まったく同じ環境は二度と生じない。したがって、算出されたリスクが将来も正しいかというと、かなり心もとない。 このように難しい推定によってリスクを測ったつもりになっていたところが、リスク管理失敗のそもそもの原因だった。 では、リスクと言うのはどのように捕らえるべきなのか。

政府が農業IT化支援

総務省、農業など100カ所でIT化支援 http:// www.nik kei.co. jp/news /keizai /200907 27AT3S2 500E260 72009.h tml ---日経ニュースより。 IT化すりゃいいってもんじゃないんだよなぁ。そんなこと、過去の失敗から分かっているだろうに。IT化で生産性が向上するのであれば、とっくに誰かがやっている。問題は農業の閉鎖性にあるのではないかと思う。 政府は「工場野菜」なんてものもやっているが、やっぱり、農業は工業製品のようにはいかないと思う。 製造業のノウハウは生かせると思うが、でも、そのまま適用はできない。自然界は人間の知らないことだらけ、複雑系の世界だから。

商品先物取引の注意点

商品先物取引についていくつか注意点。実際に原油取引をやってみて失敗した経験からの教訓を書いておく。 ◆先の限月(決済月)物ほど、リスク(価格変動幅)は大きい これ、当然なのだが、9月物よりも10月物のほうが価格変動幅は大きい。なぜなら先物価格は、現物の将来価格の推定値だから。遠い未来ほど不確定さが増す。 ◆限月のりかえは、手動で行う FXの場合は、次の期日物への乗り換えは自動で行われる(FXも先物取引である)。しかし、商品先物については、ポジションの持ち越しは、自分で行わなければならない。つまり、一旦決済をして、改めてポジションをつくる。当然双方の取引に手数料が掛かる。 今回は、この辺の基本的な知識も無いうちに手を出してしまったのが良くなかった。 最近は、金や原油のETFも出てきている。株取引に慣れているひとは、そちらから入るほうが賢明だろうと思う。

Test Driven Development

I've just started learning TDD and JUnit4. There is a fairly big change from JUnit2. Now we use annotations to mark test methods. Here's recommended TDD (Test Driven Development) tutorials: http://www.infoq.com/news/2009/05/recommended-tdd-tutorials I wonder if there is anyone practice TDD in hardware development in HDL. I used to work at TI and code in Verilog HDL. The development had been far away from TDD. The test was slow, too large to deal with. The feedback loop was just too long. Now I think that I could have done much smarter. Maybe I could write test harness in Verilog or SystemVerilog, just like xUnit.

日食とEclipse

今日は、日食の時間、Eclipseを使って作業していた。カーナビのメーカーじゃないよ、念のため。東京は曇っていたので、見られなかったみたい。ところどころで、雲の切れ目から見えたらしいが。 かわりに、NHKのネットライブで硫黄島からの皆既日食映像を見ていた。ダイヤモンドリングの瞬間、画面が真っ白になって「なんだこりゃ」と思っていたら、どうやらフィルタをはずすのが早すぎたらしい。しばらくすると、美しいダイヤモンドリングの映像が映し出された。 皆既日食、なかなか綺麗なものだなぁ。実物を見たら、もっと綺麗なんだろうなぁ。 ちなみに、冒頭のEclipseはIBMが開発した、Java(だけではないけど)の統合開発環境。JavaはSun Microsystemsが作ったプログラミング言語。"Sun"と"Eclipse"、つまり、「Sunを食う」という意味があるとかないとか。。。

植物工場

植物工場なるものが始まっているのを知った。土を使わず、まさに工業製品のように野菜などを栽培する試みである。 http://www.meti.go.jp/topic/data/e90122j.html このサイトによると、 普及には以下のような課題もあります。 エネルギーや施設整備等のコストが高い。 栽培技術が確立されていない。 栽培技術と施設の管理技術の双方を持ち合わせた人材が不足している。 生産できる品種や作物が限定されている。 なるほど、農業だけの知識だけでなく、管理技術、光源など、解決しなければならない問題は、多岐にわたるらしい。日本のものづくり技術を結集すれば、面白いことになりそうな気がする。

グリーン革命

「グリーン革命(上)」をざっと読んだが、内容が豊富なので、これは斜め読みにするくらいが適していると思った。フリードマン氏のいう「グリーン革命」とは、アメリカ主導によるもの。だから、この本もアメリカ人向けに書かれている。なぜアメリカ主導かというと、エネルギー消費大国であるアメリカがグリーン化へ傾けば、世界に対して大きな影響を与えることになるからだ。 フリードマン氏は言う、「グリーンコンサートやグリーンパーティーに参加したり、プリウスに乗っているだけで」温暖化をやっつけた気になってはダメだと。知恵を搾り出し、イノベーションを起こし、新しいエネルギーソースを開発しない限り、温暖化を防ぐことはできない。まだまだやることは山ほどある。 というわけで、続けて下も読んでみようと思う。

独禁法もグローバル化が必要

◆先日、昼休みに、サントリーとキリンの統合が話題にあがった。独占禁止法に抵触する恐れがあることに関して、ある社員の方から、「今や、独禁法もグローバルに考えないといけないのではないか」という意見を聞いて、「なるほど」と思った。世界を見れば、飲料メーカーは、巨大多国籍企業が大きなシェアを取っている。もはや日本市場だけにフォーカスしても意味が無い時代になっている。 ◆今日は、日経新聞の広告に、変な宣伝文句を見つけた。2ページ目の左下。「すぐにケータイをかけなさい!」という本の広告だ。「年収1000万円以上は打ち合わせ中もケータイをつかう!」という帯にふきだしがついていて、その中に、次のように書かれている。 --- [調査結果] ビジネスパーソンの行動調査 年収1000万円以上 35.9%がケータイに出る 年収400万円未満 72.3%がケータイに出ない (調査元・トレンダーズ株式会社) --- ちょっと見ただけで「何かおかしい」と思わないだろうか。そう、1000万円以上は、ケータイに「出る」比率なのに対して、400万円未満はケータイに「出ない」比率なのである。 もし、「出る」の否定が「出ない」のであれば、100-35.9 = 64.1だから、 「年収1000万円以上 64.1%がケータイに出ない」 となる。これでは、400万円未満と大して変わらない。こんな宣伝文句が書かれていると、この本の著者の知性を疑ってしまう。 ◆最近、M&Aのアドバイザリーは何であんなに儲かるのかと少しだけ考えてみたのだが、やっぱり、一度に動く金が大きいからその手数料も大きくなるからなのだろう。そのくせ、調査にかかる作業量が爆発的に増えるわけではない。少数の精鋭メンバーで処理可能な性質のものだろう。だからひとつ案件を手がければ、がっぽり稼げるのだろう。最近は案件の数が減ってきているが、一度案件を手がけてしまえば、ローリスク・ハイリターンのビジネスである。 でも、M&Aのアドバイザリーは、報酬に見合う価値を生み出しているかと言うと疑問である。法律関連ならともかく、企業価値評価(デューデリジェンス)は、不確定な将来の収益予想に基づくため、誰も正確な評価などできない。言ってしまえば、競馬の予想屋にお金を払って情報を買うのと本質的に同等のことなのである。 「職業選択を誤ったなぁ」とちょっと思う。

やっぱり金融工学はつかえないのか?

「ブラックスワン」を読んでいると、「大数の法則を前提にしている金融工学は、実世界では役に立たない」という話になる。野口悠紀雄氏の「金融危機の本質は何か」とは真っ向から対立する。 金融危機の原因は次のうちどれだろう? ・金融工学の前提が成立していなかった。(成立していると思い込んでいた)。 ・金融工学を無視したから。(使っていると思っていた)。 これ以外にも原因はあるだろう。でも、結局のところ原因の検証は不可能だと思う。唯一確かなのは、ブラックスワンの存在を忘れていたか、過小評価していたのだろう。 明らかに間違っているのは、「金融工学は間違っている」という意見。金融工学は決して間違っていない。ただし、「前提条件が成り立っているならば」という条件つきで。様々な商品の価格変動がランダムで、かつ互いに独立である場合に限り、金融工学は効力を発揮する。この前提条件を忘れてしまうと、金融工学は何の助けにもならない。 ところで、「エントロピー増大の法則」にも前提条件がある。それは、「外力を受けない」という条件。よく、この前提条件が抜けた形で、科学っぽい説明に使われることがある。しかし、地球上で外力をうけない環境はほとんどない。だから、エントロピー増大の法則が成り立つ状況はほとんど無いというのが実情だ。ただし、熱エネルギーを取り出すときの説明には、よく当てはまる。

幸運をつかむためにやること

「ブラックスワン」300ページ中222ページまできた。ようやく出口が見えてきた。半分くらいしか理解できていないけれど、なかなか興味深い。 中心のテーマは、「明日何が起こるか予測できない、しかし、特定の事象が与える影響は、かなり正確に見積もることができる。」というもの。だから、物事が起こるかどうかを予測をするのはやめて、起きたときの影響をきちんと把握しておくことが重要というわけ。 例えば、地震。日本は地震予知にかなりお金をつぎ込んでいるけれど、結局被害を抑えることに成功していない。これからは、予知研究の予算を全額削って、震災対策に配分すべきだろう。まだ対策の済んでいない学校もあるのに、予知研究にお金を費やすなど、どぶに捨てるも同然である。 それから、温暖化。この先温暖化が進むかどうかはわからない。何百人の専門家がそう言おうとも、そのことに変わりはない。将来の気象は予測不可能なのだ。でも、平均気温が6度上昇したとき、水面がどれくらい上昇するかは、かなり正確に推定できる。また、そうなったときに、どのような「良い」影響があるかも推定できる。重要なことは、自分にとって良い影響が大きくなるように、現在の意思決定を行うことである。例えば、北海道に別荘を建てておくとか。 最後に、幸運をつかむために心がけること: ・非対称なリスクに身をさらす。(不幸な結果よりも好都合な結果の影響が大きくなるリスクをとる、無論、その逆は決してやってはならない)。 ・専門家の予測は、無視するか、聞き流せ。 ・政府の動きには注意を払え。(政策はゲームのルールを変える力を持っている)。 ・予測に関して、「平衡」や「正規分布」と聞いたら、必ず無視すること。 特に、最初の、「リスクを選別する」ということが大切だと思う。投資にしても、なんにしても、負けたときの損失よりも、勝ったときのリターンがはるかに大きいものに挑戦し続けていれば、いつか幸運の女神が微笑んでくれる。要は、それまでにゲームオーバーしないこと。 そういう意味では、株の空売りって、負けたときの損失はほとんど無限大だよなぁ。利益には上限があるけれど。

Android端末とスマートフォンの将来

Android Developer Challenge 2 がエントリー開始する。Android携帯用アプリのコンテストである。 http:// code.go ogle.co m/andro id/adc/ 賞金がすごい。優勝賞金 25万ドル(約2,325万円)である。開発言語はJava。プログラミング経験のある人は挑戦してみてもいいのではないだろうか。 ところで、今日Android携帯を触ってみたのだが、意外にさくさく動いてびっくりした。結構iPhoneの操作性に近いものがある。 Androidがシェアを伸ばすのは時間の問題だろう。しかし、Androidが市場を占めるということは、端末メーカにとっては美味しくない世界となる。 Androidによって、アプリケーション・プラットフォームが統一されると、新しいセンサーなどの独自のハードウェアを追加することが難しくなる。機種によってGPSがあったりなかったりすると、アプリケーションを作成する側が困ってしまうのだ。Androidプラットフォームで統一を図るためには、ハードの制約も避けて通れない。iPhoneアプリがうまくいっている理由は、端末もOSも、Appleが開発・提供しているからだ。AndroidアプリがiPhoneを超えるためには、ハードもあわせて統一規格を作る必要がでてくる。 独自のハードを追加できないとなると、「誰が安く作れるか」というコスト競争になってしまう。したがって、ネットブックと同じで、端末メーカとしては美味しくない話なのだ。 現在は混沌としているスマートフォン市場だが、5年くらい先には、淘汰が進んで、スマートフォン端末メーカーも、OSも2大勢力が市場を席巻するようになるのではないか。

粗糖が狙い目か

このところ、コモディティは全般的に大きく下げているが、大豆と粗糖は違う動きをしているようだ。特に粗糖はかなり価格が上昇している。粗糖の短期ショートが狙い目かもしれない。 最近、外貨、日本株、外国株、原油も、ほとんどすべて連動しているので、分散投資にならない。そこで、最近は、粗糖や、コーヒーなんかも加えてみるとよいかと考えている。

mixiアプリコンテスト、コラボ募集

今朝の日経は結構情報量があった。 まず、グーグルがOSを作ると発表した。あとから考えれば、さほど驚くことでもないが、突然のことだったので、驚いた。 それから、「ドコモが気象情報サービスを始める」というニュース。なるほど、日本全国に設置されている基地局と携帯通信網のインフラを活用する副業ビジネス。同じ考え方でいくと、地震速報網なども実現できそうだ。 そういえば、mixiアプリのコンテスト「ソーシャル・アプリケーション・アワード」というのが作品募集中。最優秀賞は100万円。だれかコラボしてみないかな。プログラミングはやるので。 http:// develop er.mixi .co.jp/ award

XBRL : XMLによる会計情報の標準化

先日、XMLについて少し触れたが、まさに会計の分野で、XMLによる情報表記の標準化が進められていることを知った。XBRL(eXtensible Business Reporting Language)というのがそれで、様々な会計情報の記述形式を全世界で統一することを目的としている。そのなかでキーとなる技術がXMLである。 最近では、EDINETの情報も、一部XBRL形式で提供されている。 XBRLについては、以下の本家サイトに情報が詳しい。 http:// www.xbr l-jp.or g/about /index. html http:// www.xbr l.org/H ome/ このようなXMLデータが増加してくると、それを効率よく検索するシステムが必要になってくる。それが、XMLデータベースと呼ばれるもので、数年前に盛んに開発が行われた。現在では、XMLDBとリレーショナルDBを融合させるための技術開発が盛んになっている。

XMLの使い道

新生銀行とあおぞら銀行が合併する。明日は、合併後の財務状況がどうなるかそれぞれの資産を単純に合算してみようと思う。互いに不良債権をいっぱい抱えているらしいので、実質の資産はわからないとおもうが。 最近、XMLの勉強をしていた。XMLは、ツリー状に階層化されたデータを表現するための、テキスト表記形式のひとつで、今ではほとんど全てのソフトで利用されている。でも、どうやら枯れた技術となっているようで、2005年ごろをピークに、新しい情報はあまり出てきていない。 最近のトレンドとしては、XMLデータとリレーショナルデータベースの連携を取る技術が実用段階に移りつつあるらしい。これは、IBMや東芝あたりが結構頑張っているみたい。データベースは、リレーショナルとXML,それにキー・バリュー方式の三つが済み分ける形になっていくのだろうか。まだ良くわからない。 ところで、決算書も、XMLで表現するとよさそうな情報である。どの会社も、B/SとP/Lは作成するし、上場企業には、C/Sも義務付けられる。同じ種類の情報だけれども、それぞれ勘定科目が異なったりする。こういう情報には、データ構造に柔軟性のあるXMLがうまく当てはまる。 あと最近気になることがひとつ。日本の長期金利が大きく下げ続けているのに、円安に動いている。なぜだろうか?世界的に金融リスクが後退したと思われているからだろうか。もっとも日本の金利だけ見ていてもわからないのだが。

「奇跡のリンゴ」から学ぶ成功の条件

「奇跡のリンゴ」を読んだ(実際は、美味しいところだけかじった感じだが。。)。単純に面白い。木村さん自身が実に面白い人なうえに、それを軽快な文章が増幅している感じ。自作アンプで学校のスピーカーをぶっ壊したエピソードはかなり笑えた。ほかにも、本を読んで、真空管コンピュータを作り始めたりと、やることがぶっ飛んでいる。 それにしても、すごい人だと思う。まさに「プロフェッショナル」である。誰もが不可能と言った、りんごの無農薬栽培を実践してみせたのだから。ひとつにことにバカになることが重要なのだと思い知らされる。でも、失敗していたら「ただのバカ」で終わってしまう。木村さんは、必ず出来るという強い直感があったのだろう。 最近読んだ本などの内容を整理して、偉業を成し遂げるための条件をまとめてみた。 自分の得意分野で1万時間にわたって磨いた技術を持っている。 その道の専門家になる。 明確な目標を定める。 なるべく多くの失敗をする。 「なるべく多くの失敗をする」とは、つまり「なるべく多くの挑戦をする」ということである。困難な目標であればあるほど、成功確率はゼロに近くなる。したがって、成功するためには母数を大きくとらないといけない。木村さんも数え切れない回数の試行錯誤を繰り返して成功にこぎつけた。 また、自らその道の専門家になることも重要である。世に言われる専門家たちが言うことは、その道の「常識」、つまり確立された理論なのだから、そこに新しいものはない。だから、自分が専門家となって、道を切り開いていかなきゃならない。もちろん、過去の専門家が何をしてきたか理解しておく必要はある。 考えてみると、自分はどの条件も中途半端な気がする。明日から、気をいれなおして頑張ろうと思う。

Google Gadget を作ってみた

イメージ
Google Gadgetを作ってみた。JavaScriptでロスカットライン計算をするだけの、単純なものである。FXやコモディティ、CDFなどの取引のロスカットライン計算に使用できる。もちろんレバレッジが掛かってないものでも使用できる。 ガジェットのURLはここ。 http://www.paw.hi-ho.ne.jp/tetsuo_haoka/google_gadget/LcCalc.xml 今後改良を予定している箇所 ・ローカライズ(現在日本語しか使えない)。 ・マウスポインタオーバーで、ヘルプを表示する。 次は、データ保存するガジェットを作ってみたいと思っている。とりあえずTODOリストか、メモ帳みたいなものを作成しようと思っている。

ボランティア活動は税控除の対象とすべき

ボランティア活動に費やす費用は機会費用も含め、税控除の対象とすべきではないかと、ふと思った。寄付金が税控除されるのと同じ論理である。 社会福祉のために行うボランティア活動ならば、それにかかる費用は税控除の対象となるべきである。ボランティア活動は、お金のかわりに時間で貢献することである。その分は控除されて当然ではないか。 税制面での優遇があれば、ボランティア活動もよりいっそう活性化すると考えられる。

HeatMapperを試してみた

イメージ
HeatMapperを試してみた。自宅のマップを準備していなかったので、あまり丁寧にとらなかったが、お手軽に無線LAN強度分布が測定できるのでオフィスでは重宝しそうだ。 アクセスポイントの位置まで検出するところがすごい。画面をみると、いくつか検出されているが、もっとも信号の強いtitan-whr-hp-g(左の一覧の一番上に表示されている)が私のものである。そのほかは、集合住宅に住んでいるため、他の部屋から漏れている電波なのだろう。これを見ると、他の部屋のどのあたりにアクセスポイントが配置してあるか、およそ見当がつく。 とりあえず、試してみたレポート。

ウェブは「バカと暇人」のものだけではない

今朝の日経に「ウェブはバカと暇人のもの」という本の広告があった。中 http:// www.ama zon.co. jp/ウェブはバカと暇人のもの-光文社新書-中川淳一郎/dp/4334035027/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1245764036&sr=8-1 身を読んでいないので、なんとも言えないが、ウェブ世界の現状を言い当てている。それでも、最近は質の高い情報も多くある。それなりに賢く利用すれば、レバレッジは無限大である。このmixiだって、他人の日記に難癖コメントをつけてくる人間もいれば、目を開かせてくれるコメントを寄せてくれる人もいる。要は使い方なのだ。これほど可能性をもっているウェブを、「バカと暇人」だけに使わせていてはもったいない。 ちょっと試してみたいと思ったツール "HeatMapper" http:// www.eka hau.com /produc ts/heat mapper/ overvie w.html 無線LANの電波強度分布を測定・表示してくれるツールらしい。ただ、自動で測定してくれるわけはなく、PC片手にフロアをくまなく歩いて測定してやる必要がある。 Linuxについて調べていたら、RedHatから分離したFedoraというディストリビューションが、かなり熱いみたいなので、今度はそれをインストールしてみることにした。先日インストールしたMandrivaは、標準で日本語にも対応しているし(端末で日本語フォルダ名が普通に入力できたのには驚いた・・・)、OpenOfficeも入っているし、十分Windowsの替わりになる。

仮想環境を試してみた

今日は、ふと仮想環境を試してみることにした。仮想環境といえば、VMWare とか Xen などが有名どころだが、ネットを調べてみると、最近はもっとお手軽なのがあるようだ。 仮想環境とは何かというと、PCの中に仮想的なPCを作るソフトのこと。これを使うと、Windows上でLinuxマシンが動いたりする。普通の人には何も面白く無いかもしれない。ただ、世の中にはメインのOSはWindowsだが、リブートすることなくLinuxも使えると便利と思う人種も存在するのである。Linux上でWindowsのほうが需要がありそうだが。。。 仮想環境については、ここ(↓)にいろいろ紹介されている。 http:// www.sof tnavi.c om/virt ual_pc. html 今日試してみたのは、次の二つ。 ・Microsoft Virtual PC 2007 ・VirtualBox 両方とも無償で利用可能である。Virtual PC のほうは、MS社製だけあって、Windowsが安定して動く。VirtualBoxのほうは、基本的に何でも走るが、今回試したのは Linux(久しぶりにLinuxをインストールしてみた)。 どちらも、インストールはウィザードに従うだけでいとも簡単。新しい仮想マシンを作るのもクリック数回で完了。「こんな簡単でいいのか」というくらい簡単。こういったソフトのインストールに苦労していたころが懐かしい。 Virtual PC には Windows XP をインストールしてみた。このインストールにやたらと時間がかかったが、無事終了。やや動作は遅いが、見事に Windows XPが動いてくれた。 VirtualBox には Mandriva Linux をインストールしてみた。Linuxはしばらく使っておらず、流行が分からなかったので、これまたネットで調べてみたら、このディストリビューションが目に留まった。理由は、お手軽そうだったのと、スクリーンショットがいけてたから。 インストールしてみると、インストーラーから日本語に対応していて、何の問題もなくすんなり入ってしまった。仮想環境だからかもしれないが、最近のLinuxは超お手軽である。やっぱりWindowsにこだわる時代は終わったんじゃないかなぁ。動きも仮想マシンとは思えないくらい快適だし。 それにしても、

一流になるためには

久しぶりに、マイミク日記の更新リストが「正常」表示にもどった。。。落ち着いたのかな。 最近は読書があまり進んでいない。。。英語の本を読むように努力しているからなのだが。英語の本は「ななめ読み」ができない。ぱっと見てもキーワードが飛び込んでこない。それをなんとかできるように頑張ってみている。 最近読んだ本は、Malcolm Gladwell の "Outliers"。そんなにボリュームも多くないし、畳み掛けるような展開が読みやすい。いわゆるビジネス書だが、特に教育に役立つ内容だと思った。 内容は、ビルゲイツやタイガーウッズ、イチローといったスーパースターは、飛びぬけた才能があったわけではなく、優れた素質と本人の努力、それを発展させるための環境に恵まれていた、という話。アイスホッケー選手や、IQが高い人を集めて行った研究、はたまたアジアの稲作と学力の関係など、多岐にわたる事例が紹介されている。 先週の「プロフェッショナル」は水中カメラマンの中村征夫さんだったので、久しぶりに見た。中村さんもまさに、outlierだと思った。貧乏生活しながらも、東京湾の海を撮り続けてきた。まさに「継続は力なり」と思った。プロとは、やはり何か一本コアとなるものを持っている。 "Outliers"に興味深い話がある。何事も大成するためには、「1万時間」の訓練が必要ということだ。「何をするにも3年」とよく言われるが、年3000時間費やすとすれば、3年で1万時間に近づく。「3年」という数字は、経験的に的を得ている数字なのかもしれない。 ちなみに、年3000時間とは、睡眠時間と食事などの時間を除いた残り全ての時間にあたる。睡眠時間が6時間だとして、食事などに3時間、残りは15時間。年200日換算だと3000時間。300日換算では4500時間。ここまで計算してみて、ふと、自分は日々「15時間も使えているだろうか?」と考えてしまった。せいぜい12時間くらいじゃないか。。。睡眠時間が足りないかな。 ここで、ちょっと日本人の年間平均労働時間を調べてみたところ、統計局のページ ( http:// www.sta t.go.jp /data/n ihon/16 .htm )に詳しい資料があった。平均は1,850時間。多いのは運輸業で2,113時間。もっとも少ないのが(不思

裏技があるらしい

それでも裏技があるらしい。 Jailbreakもせず、iTunesも使わずにテザリングを有効にする方法が。 http:// japanes e.engad get.com /2009/0 6/18/ip hone-os -3-0-it unes/ うーむ、試してみるべきか。

期待はずれのiPhone OS 3.0

iPhone OS 3.0にアップグレードしたが、期待はずれに終わった。 新OSでは、「インターネットテザリング」という機能(iPhoneをモデム)に期待していたのだが、ソフトバンクではこの機能が使えないことを後で知ってがっかりした。 まあ、モデム機能が使えると、データ通信量が一気に増えて、回線がパンクしてしまう恐れがあるので、仕方ないかもしれない。アメリカのAT&Tでもこの機能は使えないらしい。でも、この機能が使えないのでは、新OSにする意味はあまり無いと思う。 この点に関しては、全国のiPoneユーザーでソフトバンクにプッシュしていきたい。 便利になったことと言えば、MMS(一般的な携帯メール)が使えるようになったことくらい。iPhone使ったこと無い人には、「MMSって何?iPhoneってメール使えなかったの?」って話だろうなぁ。 というわけで、ちょっとJail Breakに再び興味がわいてきた。

今なら日本の将来を変えられる

テレビ番組にはくだらないものが多いと思っているが、昨夜放送の 「 通商国家の挫折(NHK) 」 は良かった。時代背景は異なるが、世界大恐慌のときと、近年の金融パニックは、非常に似通っている。 ・新興国のマーケット獲得に各国がしのぎを削る構図。 ・金融パニックから保護主義に傾く各国。 そんな中で、当時新興国だった日本は不況に苦しむ列強を尻目に、いち早く成長力を取り戻した。当時も今も、国家戦略の誤りは国を破滅させかねない。それを日本は身を持って体験したはずである。しかし、その失敗からほんとうに学んだのだろうか? そして、今日、NBオンラインの「 日本人や若者はバカになったのか? 」という記事が目に飛び込んできた。要約すると、「若者がバカになった」と愚痴を言ってもしかたがない。個々が改善していく努力をしなければ、国は良くならない。というところである。 ごもっともである。でもその前に、国として抜本的な改革が急がれるのではないだろうか。個々の努力で改善していては手遅れにならないだろうか。若者が平均的にバカになっているとしたら、日本の将来は暗い。一人ひとりの努力が大切なのは言うまでも無いが、それを100人、1000人と束ね、相乗効果によって大きなうねりを生み出さねばならない。 では、どうすればよいか?個々が考え抜き、議論を交わしてより良い方向を模索するしかないだろう。しかし、これを迅速に行わなければゲームオーバーである。これに関しては、大前さんの著書、『「知の衰退」からいかにして脱出するか?』がとても参考になる。

格差是正がやる気をそぐ

このところ、だれもが弱者保護を叫び、格差は悪だという風潮だが、この格差是正の政策が、若者のやる気をそぎ、夢を描けなくさせていることに政府は気がついているのだろうか。  悪平等社会が労働生産性を低下させることは、社会主義国家の崩壊によって証明済みである。  保育園の入園審査も同じである。保育園が不足しているため、入園の競争率はとても高い。そこで、共働き家庭が優先されるのだが、そのなかでも、世帯所得の低いほうが優先される。入園できずに休職期間が長引いて所得が減ったとしても、それは考慮されない。これも所得を低いほうへ均すという、悪平等制度だ。  合理的に考えれば、所得が大きいほうに優先的に配分したほうがよい。より所得の高いほうが、国への貢献度も高いからだ。より多くの税金を払っているほうを冷遇するとは、公共サービスとして、まったく理にかなっていないのである。  そこで、ひとつ提案したい。保育園の定員の60%分(これは仮の割合)の保育料をオークションとし、残りをこれまでどおりの抽選とする方法だ。要するに、保育料に、市場原理を働かせようというわけだ。所得が高い人は、それ相応の保育料を払えば、確実に希望の保育園を確保できるようになる。所得の低い人も切り捨てられない。こうすれば、補助金を垂れ流してきた保育園も、利益が出せるようになるかもしれない。Win-Winの解ではないかと思う。

農業研修ブログ「農業革命」

会社で農業研修がスタートした。その目的は、これまで培った製造業に対する業務改善ノウハウを、農業へ生かす道を探ることにある。日本の農業は生産性が低いといわれて久しい。一方で、日本の農作物は、品種改良の結果、高付加価値のものも多い。こうした矛盾を解消し、日本の農業を国家の競争力のひとつとして生かしていくためにも、農業の業務改善を進めなければならないのである。 活動の様子は、ブログ 「農業革命」 に記載される。なかなかかっこいいタイトルだと思う。 しかし、「農業革命」でググルと、「渋谷ギャル5人が秋田で農作業・・・」が第3位に。渋谷ギャルが農作業することが「革命」なのかもしれないが。。。 まずは、「打倒渋谷ギャル」目指してがんばるべし。

頭の整理

イメージ
ここら辺でGW前後の頭の中をちょっと整理したい。  ◆台湾と韓国の技術力向上が著しい  何日か前に、アメリカ特許の国別取得件数統計(下記URL)を見ていて見えたこと。 http://www.uspto.gov/web/offices/ac/ido/oeip/taf/cst_allh.htm  ・1990年ころから、台湾と韓国の伸びが鋭い。  ・日本も伸びているが、ヨーロッパ諸国と同じ。  ・スイスは昔から多いが、ここ30年間くらいほとんど横ばい。  これらのことから、台湾、韓国の技術レベル向上が著しいことが見て取れる。日本は件数では他を圧倒しているが、この二国に猛烈な追い上げを受けている実態が、数値からも読み取れる。  ◆Twitterはなぜ日本でブレークしないか?  日本ではTwitterの盛り上がりがいまひとつである気がする。なぜだろうか?掲示板やブログの文化は定着しているのだから、その素地はできているとおもうのだが。次のようなところが障壁か。 ・開かれすぎている。(日本人は、閉じた空間が好き) ・有名人が参加していない。  ・なんだかよくわからない。 ・絵文字が使えない。  Twitter使っていない人、使わない理由を教えてください。あるいは、「ブレークしている」という意見も募集中。  ◆これは良書と思った本 ・「Spring Recipes」  すんません、これ専門分野のJava Webフレームワークの解説書。いままでいろいろフレームワークの本読んだけど、これ読んでようやく理解できた気がする。それに、サンプルコードも丁寧なので、すぐ実装可能。  ・「グローバルリーダーの条件」 大前研一氏と船川淳志氏の対談本。「知の衰退からいかに脱出するか?」を受け、両氏が、グローバルリーダーとなるには、どうすればいいのかについて語り合う。読んでいて、「自分もやってやるぞ!」というエネルギーがわいてきた。

Spring Recipes を読んで

イメージ
Velocity Template Engine というものが開発中らしい。下のサイトのHello Worldサンプルコードを見てみると、非常に軽いDIのようなものなのかなぁとも思えるが、単にビューとロジックを分離する軽いフレームワークのようなものなのだろうか。面倒な設定ファイルが無いところがよさそう。 http://www.javaworld.com/javaworld/jw-12-2001/jw-1228-velocity.html?page=1 ところで、1週間ほど掛けて、ようやく、"Spring Recipes" (Gary Mak) を読んだ。"Advanced"トピックの部分は斜め読みだったが、一応、一通り目を通した。 この本は、Springフレームワークの全体像が俯瞰できるので、とても良い本だと思う。Springに限らず、Java系のWebアプリケーション・フレームワークの仕組みが良く理解できる。一回読んでおく価値はあると思う。 読み進める中で、フレームワークにとって一番重要なポイントは、実は、テストフレームワークの良し悪しなのではないかと思った。どんなに便利なフレームワークでも、テストフレームワークが貧弱だと、テストが不完全なものとなって、結局品質を確保できなくなるのではないかと思う。その点、Springには強力なテストフレームワークが用意されており、単体テストから結合テストまでカバーしているので、安心して使える。 次は実際にアプリケーションを組んでみることにする。

Twitterについてメモ

メモメモ。 Twitterの活用法について: http://mashable.com/2009/05/03/twitter-research-tools/ なんだか混沌としているが、それは、いろんな可能性を持っている証拠でもある。自分でもいろいろ試してみたい。 Twitpic: http://twitpic.com/public_timeline/ Twitterの画像版が出たみたい。こうなると幅がぐっと広がるけれど、メディアとしての質が下がる危険性も高い。日本も法規制を急がないといけないね。

クラウド無用論に反論

ちょっと古いが、クラウドコンピューティングに否定的な意見がある。  http:// japan.i nternet .com/bu snews/2 0080822 /6.html   ==引用==  企業が「クラウドコンピューティング」を大きく宣伝するときは、無知は無上の喜びである、という考え方を売り込んでいるのだ。その小さな頭で考える必要はない。われわれにすべて任せなさい、と言っているのだ。  ==引用==  確かに、そのとおりである。クラウドコンピューティングとは、大規模なブラックボックス化でもある。何もかもクラウド化できるわけではない。  しかし、全面的に否定するものでもない。なによりの利点は、現在よりも選択肢が増えることなのではないだろうか?特にサービスレベルやセキュリティレベルとコストのトレードオフポイントが細かく設定できるようになり、サービスレベルを多少犠牲にしてでもコストを大幅に削減できる可能性が出てくる。「80-20の法則」を考えると、その効果は絶大だ。  ところで、「社内クラウド」なるものが少し流行り始めているらしいが、その経済効果には疑問を持たざるを得ない。クラウド技術の実験場としての意味はあるかもしれないが、これでは本末転倒である。いずれは社内クラウドを外部サービスとして展開するビジョンが無い限り、社内クラウドは無駄な投資になる。

Web上の画像編集ソフト

Web上にホワイトボードを実現したいなぁとおもって、Ajaxなどによる実現方法を探ってみたが結局見つからなかった。 ただし、Web上で画像を編集するリッチクライアントというのだろうか、とにかくすごいものを発見してしまった。 http://www.pixlr.com/editor/ どうやらFlashをつかっているらしい。簡単なウィンドウシステムまで実現しており、一般的に必要な描画ツールはほとんどそろっている。 こんなすごいツールがWebブラウザ上で動かせるなんてすごい時代になったものだ。 というより、私が時代遅れなのか。。。

プログラミングのメモ

保守性の悪いコードの典型例: スパゲッティ・コード クローン・コード 英語でも、spaghetti code, clone codeと言うようだが、次のような表現もあるらしい。 code tangling code scattering ある人が言っていた。『SEにもっとも重要な資質は「審美眼」である』と。プロはシンプルな表現を追及する。

FXや先物で賢く投資するには

この数日、為替の動きが激しい。FXや原油先物のポジションも手仕舞うまでには行っていないが、一日の変動幅が大きすぎる。うまくやれば、ボロ儲けだけど。。。  ところで、FXも含め、先物取引は差金取引なので、基本的にレバレッジを掛けた取引が前提となる。こういう取引を投資に組み込むときにポイントとなるのが、レバレッジの調節である。 レバレッジ10倍だと、100万円の拠出で、1000万円分の売買が可能となる。しかし、リスクも10倍になることを忘れてはならない。現物(FXなら為替相場)のリスク(変動幅)が10%なのであれば、10倍のレバレッジは大きすぎる。-10%になると100%のロスとなってしまうからだ。   賢い投資家は、リスクとリターンを意識する。ある外貨を買うと平均5%のリターンが期待できるとする。その変動幅はプラスマイナス20%。つまり、リターンは、-15%~+25%の間に入ると予測されている。この通貨を投資対象に選ぶとしよう。まず決めるべきなのは、どれだけの損失を許容するかである。  (1) -30%まで許容する場合:  レバレッジを2倍にする。上の例では、100万円に上乗せした、400万円を予備資金として現金で確保しておく。こうすることで、仮に-15%の変動が起きた場合でも、損失は-30%に抑えられ、350万円の現金を確保できる。  (2) -10%まで許容する場合:  投資手段をFXに限るのであれば、この通貨は投資対象とはならない。ただし、リスクを減らす投資方法はある。現物を買って先物を売るのだ。いわゆる「リスクヘッジ」である。このときには、金利の変動が絡んでくるので、ポジション保持中も、細かな調整が必要になる。しかし、金利が変動しないと仮定すると、現物5の買いに対して先物を1売ればよい。   ◆番外編:商品現物を買うと消費税が。。。 ここ1年半ほど、金の現物を積み立てで買っているのだが、明細を見て初めて気がついた。消費税がかかっている。それも手数料でなく、購入金額にたいして。つまり、金という金属を購入しているから、そこに消費税がかかるわけだ。手数料も安くないのに、さらに消費税まで掛かるというのは、意外な盲点である。

Spring Recipes

今勉強中の"Spring Recipes"という本から、メモ書き。 IoC(Inversion of Control)とDI(Dependency Injection)というものは、依存関係をソースコードから分離するための仕組みである。これによって、ソースコードに手を加えることなく、設定ファイルによって、依存関係を書き換えることが可能になるため、コードの再利用性が大きく高まる。 依存関係を注入する主体となるもののことを、コンテナという。コンテナが設定ファイルを読み込み、その支持にしたがって、オブジェクトを生成、設定する。