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7月, 2009の投稿を表示しています

リスク管理

リスク管理の失敗が、金融破たんの原因といわれているが、そもそもリスクとは何か? 実は、金融工学の世界で言うリスクとは、利益のばらつきの大きさである。統計学の言葉を使うと、標準偏差のことである。利益の変動幅が大きい商品ほど、リスクが高い商品ということになる。 例えば、株価は、日々上下する。今日100円で買った株を、一年後、110円で売ったら年率10%の利益になり、90円で売ったら10%の損失(言い換えるとマイナス10%の利益)となる。実際に売らなくても、時価会計基準によれば、損益となる。このように利益が大きく変化する商品はリスクが高い。 金融の世界でのリスク管理は、まず、この標準偏差を測定する必要がある。しかし、これを測定するためには、期間を決めなくてはならない。期間を決めるとその間の環境に依存した数値が算出されるが、将来、まったく同じ環境は二度と生じない。したがって、算出されたリスクが将来も正しいかというと、かなり心もとない。 このように難しい推定によってリスクを測ったつもりになっていたところが、リスク管理失敗のそもそもの原因だった。 では、リスクと言うのはどのように捕らえるべきなのか。

政府が農業IT化支援

総務省、農業など100カ所でIT化支援 http:// www.nik kei.co. jp/news /keizai /200907 27AT3S2 500E260 72009.h tml ---日経ニュースより。 IT化すりゃいいってもんじゃないんだよなぁ。そんなこと、過去の失敗から分かっているだろうに。IT化で生産性が向上するのであれば、とっくに誰かがやっている。問題は農業の閉鎖性にあるのではないかと思う。 政府は「工場野菜」なんてものもやっているが、やっぱり、農業は工業製品のようにはいかないと思う。 製造業のノウハウは生かせると思うが、でも、そのまま適用はできない。自然界は人間の知らないことだらけ、複雑系の世界だから。

商品先物取引の注意点

商品先物取引についていくつか注意点。実際に原油取引をやってみて失敗した経験からの教訓を書いておく。 ◆先の限月(決済月)物ほど、リスク(価格変動幅)は大きい これ、当然なのだが、9月物よりも10月物のほうが価格変動幅は大きい。なぜなら先物価格は、現物の将来価格の推定値だから。遠い未来ほど不確定さが増す。 ◆限月のりかえは、手動で行う FXの場合は、次の期日物への乗り換えは自動で行われる(FXも先物取引である)。しかし、商品先物については、ポジションの持ち越しは、自分で行わなければならない。つまり、一旦決済をして、改めてポジションをつくる。当然双方の取引に手数料が掛かる。 今回は、この辺の基本的な知識も無いうちに手を出してしまったのが良くなかった。 最近は、金や原油のETFも出てきている。株取引に慣れているひとは、そちらから入るほうが賢明だろうと思う。

Test Driven Development

I've just started learning TDD and JUnit4. There is a fairly big change from JUnit2. Now we use annotations to mark test methods. Here's recommended TDD (Test Driven Development) tutorials: http://www.infoq.com/news/2009/05/recommended-tdd-tutorials I wonder if there is anyone practice TDD in hardware development in HDL. I used to work at TI and code in Verilog HDL. The development had been far away from TDD. The test was slow, too large to deal with. The feedback loop was just too long. Now I think that I could have done much smarter. Maybe I could write test harness in Verilog or SystemVerilog, just like xUnit.

日食とEclipse

今日は、日食の時間、Eclipseを使って作業していた。カーナビのメーカーじゃないよ、念のため。東京は曇っていたので、見られなかったみたい。ところどころで、雲の切れ目から見えたらしいが。 かわりに、NHKのネットライブで硫黄島からの皆既日食映像を見ていた。ダイヤモンドリングの瞬間、画面が真っ白になって「なんだこりゃ」と思っていたら、どうやらフィルタをはずすのが早すぎたらしい。しばらくすると、美しいダイヤモンドリングの映像が映し出された。 皆既日食、なかなか綺麗なものだなぁ。実物を見たら、もっと綺麗なんだろうなぁ。 ちなみに、冒頭のEclipseはIBMが開発した、Java(だけではないけど)の統合開発環境。JavaはSun Microsystemsが作ったプログラミング言語。"Sun"と"Eclipse"、つまり、「Sunを食う」という意味があるとかないとか。。。

植物工場

植物工場なるものが始まっているのを知った。土を使わず、まさに工業製品のように野菜などを栽培する試みである。 http://www.meti.go.jp/topic/data/e90122j.html このサイトによると、 普及には以下のような課題もあります。 エネルギーや施設整備等のコストが高い。 栽培技術が確立されていない。 栽培技術と施設の管理技術の双方を持ち合わせた人材が不足している。 生産できる品種や作物が限定されている。 なるほど、農業だけの知識だけでなく、管理技術、光源など、解決しなければならない問題は、多岐にわたるらしい。日本のものづくり技術を結集すれば、面白いことになりそうな気がする。

グリーン革命

「グリーン革命(上)」をざっと読んだが、内容が豊富なので、これは斜め読みにするくらいが適していると思った。フリードマン氏のいう「グリーン革命」とは、アメリカ主導によるもの。だから、この本もアメリカ人向けに書かれている。なぜアメリカ主導かというと、エネルギー消費大国であるアメリカがグリーン化へ傾けば、世界に対して大きな影響を与えることになるからだ。 フリードマン氏は言う、「グリーンコンサートやグリーンパーティーに参加したり、プリウスに乗っているだけで」温暖化をやっつけた気になってはダメだと。知恵を搾り出し、イノベーションを起こし、新しいエネルギーソースを開発しない限り、温暖化を防ぐことはできない。まだまだやることは山ほどある。 というわけで、続けて下も読んでみようと思う。

独禁法もグローバル化が必要

◆先日、昼休みに、サントリーとキリンの統合が話題にあがった。独占禁止法に抵触する恐れがあることに関して、ある社員の方から、「今や、独禁法もグローバルに考えないといけないのではないか」という意見を聞いて、「なるほど」と思った。世界を見れば、飲料メーカーは、巨大多国籍企業が大きなシェアを取っている。もはや日本市場だけにフォーカスしても意味が無い時代になっている。 ◆今日は、日経新聞の広告に、変な宣伝文句を見つけた。2ページ目の左下。「すぐにケータイをかけなさい!」という本の広告だ。「年収1000万円以上は打ち合わせ中もケータイをつかう!」という帯にふきだしがついていて、その中に、次のように書かれている。 --- [調査結果] ビジネスパーソンの行動調査 年収1000万円以上 35.9%がケータイに出る 年収400万円未満 72.3%がケータイに出ない (調査元・トレンダーズ株式会社) --- ちょっと見ただけで「何かおかしい」と思わないだろうか。そう、1000万円以上は、ケータイに「出る」比率なのに対して、400万円未満はケータイに「出ない」比率なのである。 もし、「出る」の否定が「出ない」のであれば、100-35.9 = 64.1だから、 「年収1000万円以上 64.1%がケータイに出ない」 となる。これでは、400万円未満と大して変わらない。こんな宣伝文句が書かれていると、この本の著者の知性を疑ってしまう。 ◆最近、M&Aのアドバイザリーは何であんなに儲かるのかと少しだけ考えてみたのだが、やっぱり、一度に動く金が大きいからその手数料も大きくなるからなのだろう。そのくせ、調査にかかる作業量が爆発的に増えるわけではない。少数の精鋭メンバーで処理可能な性質のものだろう。だからひとつ案件を手がければ、がっぽり稼げるのだろう。最近は案件の数が減ってきているが、一度案件を手がけてしまえば、ローリスク・ハイリターンのビジネスである。 でも、M&Aのアドバイザリーは、報酬に見合う価値を生み出しているかと言うと疑問である。法律関連ならともかく、企業価値評価(デューデリジェンス)は、不確定な将来の収益予想に基づくため、誰も正確な評価などできない。言ってしまえば、競馬の予想屋にお金を払って情報を買うのと本質的に同等のことなのである。 「職業選択を誤ったなぁ」とちょっと思う。

やっぱり金融工学はつかえないのか?

「ブラックスワン」を読んでいると、「大数の法則を前提にしている金融工学は、実世界では役に立たない」という話になる。野口悠紀雄氏の「金融危機の本質は何か」とは真っ向から対立する。 金融危機の原因は次のうちどれだろう? ・金融工学の前提が成立していなかった。(成立していると思い込んでいた)。 ・金融工学を無視したから。(使っていると思っていた)。 これ以外にも原因はあるだろう。でも、結局のところ原因の検証は不可能だと思う。唯一確かなのは、ブラックスワンの存在を忘れていたか、過小評価していたのだろう。 明らかに間違っているのは、「金融工学は間違っている」という意見。金融工学は決して間違っていない。ただし、「前提条件が成り立っているならば」という条件つきで。様々な商品の価格変動がランダムで、かつ互いに独立である場合に限り、金融工学は効力を発揮する。この前提条件を忘れてしまうと、金融工学は何の助けにもならない。 ところで、「エントロピー増大の法則」にも前提条件がある。それは、「外力を受けない」という条件。よく、この前提条件が抜けた形で、科学っぽい説明に使われることがある。しかし、地球上で外力をうけない環境はほとんどない。だから、エントロピー増大の法則が成り立つ状況はほとんど無いというのが実情だ。ただし、熱エネルギーを取り出すときの説明には、よく当てはまる。

幸運をつかむためにやること

「ブラックスワン」300ページ中222ページまできた。ようやく出口が見えてきた。半分くらいしか理解できていないけれど、なかなか興味深い。 中心のテーマは、「明日何が起こるか予測できない、しかし、特定の事象が与える影響は、かなり正確に見積もることができる。」というもの。だから、物事が起こるかどうかを予測をするのはやめて、起きたときの影響をきちんと把握しておくことが重要というわけ。 例えば、地震。日本は地震予知にかなりお金をつぎ込んでいるけれど、結局被害を抑えることに成功していない。これからは、予知研究の予算を全額削って、震災対策に配分すべきだろう。まだ対策の済んでいない学校もあるのに、予知研究にお金を費やすなど、どぶに捨てるも同然である。 それから、温暖化。この先温暖化が進むかどうかはわからない。何百人の専門家がそう言おうとも、そのことに変わりはない。将来の気象は予測不可能なのだ。でも、平均気温が6度上昇したとき、水面がどれくらい上昇するかは、かなり正確に推定できる。また、そうなったときに、どのような「良い」影響があるかも推定できる。重要なことは、自分にとって良い影響が大きくなるように、現在の意思決定を行うことである。例えば、北海道に別荘を建てておくとか。 最後に、幸運をつかむために心がけること: ・非対称なリスクに身をさらす。(不幸な結果よりも好都合な結果の影響が大きくなるリスクをとる、無論、その逆は決してやってはならない)。 ・専門家の予測は、無視するか、聞き流せ。 ・政府の動きには注意を払え。(政策はゲームのルールを変える力を持っている)。 ・予測に関して、「平衡」や「正規分布」と聞いたら、必ず無視すること。 特に、最初の、「リスクを選別する」ということが大切だと思う。投資にしても、なんにしても、負けたときの損失よりも、勝ったときのリターンがはるかに大きいものに挑戦し続けていれば、いつか幸運の女神が微笑んでくれる。要は、それまでにゲームオーバーしないこと。 そういう意味では、株の空売りって、負けたときの損失はほとんど無限大だよなぁ。利益には上限があるけれど。

Android端末とスマートフォンの将来

Android Developer Challenge 2 がエントリー開始する。Android携帯用アプリのコンテストである。 http:// code.go ogle.co m/andro id/adc/ 賞金がすごい。優勝賞金 25万ドル(約2,325万円)である。開発言語はJava。プログラミング経験のある人は挑戦してみてもいいのではないだろうか。 ところで、今日Android携帯を触ってみたのだが、意外にさくさく動いてびっくりした。結構iPhoneの操作性に近いものがある。 Androidがシェアを伸ばすのは時間の問題だろう。しかし、Androidが市場を占めるということは、端末メーカにとっては美味しくない世界となる。 Androidによって、アプリケーション・プラットフォームが統一されると、新しいセンサーなどの独自のハードウェアを追加することが難しくなる。機種によってGPSがあったりなかったりすると、アプリケーションを作成する側が困ってしまうのだ。Androidプラットフォームで統一を図るためには、ハードの制約も避けて通れない。iPhoneアプリがうまくいっている理由は、端末もOSも、Appleが開発・提供しているからだ。AndroidアプリがiPhoneを超えるためには、ハードもあわせて統一規格を作る必要がでてくる。 独自のハードを追加できないとなると、「誰が安く作れるか」というコスト競争になってしまう。したがって、ネットブックと同じで、端末メーカとしては美味しくない話なのだ。 現在は混沌としているスマートフォン市場だが、5年くらい先には、淘汰が進んで、スマートフォン端末メーカーも、OSも2大勢力が市場を席巻するようになるのではないか。

粗糖が狙い目か

このところ、コモディティは全般的に大きく下げているが、大豆と粗糖は違う動きをしているようだ。特に粗糖はかなり価格が上昇している。粗糖の短期ショートが狙い目かもしれない。 最近、外貨、日本株、外国株、原油も、ほとんどすべて連動しているので、分散投資にならない。そこで、最近は、粗糖や、コーヒーなんかも加えてみるとよいかと考えている。

mixiアプリコンテスト、コラボ募集

今朝の日経は結構情報量があった。 まず、グーグルがOSを作ると発表した。あとから考えれば、さほど驚くことでもないが、突然のことだったので、驚いた。 それから、「ドコモが気象情報サービスを始める」というニュース。なるほど、日本全国に設置されている基地局と携帯通信網のインフラを活用する副業ビジネス。同じ考え方でいくと、地震速報網なども実現できそうだ。 そういえば、mixiアプリのコンテスト「ソーシャル・アプリケーション・アワード」というのが作品募集中。最優秀賞は100万円。だれかコラボしてみないかな。プログラミングはやるので。 http:// develop er.mixi .co.jp/ award

XBRL : XMLによる会計情報の標準化

先日、XMLについて少し触れたが、まさに会計の分野で、XMLによる情報表記の標準化が進められていることを知った。XBRL(eXtensible Business Reporting Language)というのがそれで、様々な会計情報の記述形式を全世界で統一することを目的としている。そのなかでキーとなる技術がXMLである。 最近では、EDINETの情報も、一部XBRL形式で提供されている。 XBRLについては、以下の本家サイトに情報が詳しい。 http:// www.xbr l-jp.or g/about /index. html http:// www.xbr l.org/H ome/ このようなXMLデータが増加してくると、それを効率よく検索するシステムが必要になってくる。それが、XMLデータベースと呼ばれるもので、数年前に盛んに開発が行われた。現在では、XMLDBとリレーショナルDBを融合させるための技術開発が盛んになっている。

XMLの使い道

新生銀行とあおぞら銀行が合併する。明日は、合併後の財務状況がどうなるかそれぞれの資産を単純に合算してみようと思う。互いに不良債権をいっぱい抱えているらしいので、実質の資産はわからないとおもうが。 最近、XMLの勉強をしていた。XMLは、ツリー状に階層化されたデータを表現するための、テキスト表記形式のひとつで、今ではほとんど全てのソフトで利用されている。でも、どうやら枯れた技術となっているようで、2005年ごろをピークに、新しい情報はあまり出てきていない。 最近のトレンドとしては、XMLデータとリレーショナルデータベースの連携を取る技術が実用段階に移りつつあるらしい。これは、IBMや東芝あたりが結構頑張っているみたい。データベースは、リレーショナルとXML,それにキー・バリュー方式の三つが済み分ける形になっていくのだろうか。まだ良くわからない。 ところで、決算書も、XMLで表現するとよさそうな情報である。どの会社も、B/SとP/Lは作成するし、上場企業には、C/Sも義務付けられる。同じ種類の情報だけれども、それぞれ勘定科目が異なったりする。こういう情報には、データ構造に柔軟性のあるXMLがうまく当てはまる。 あと最近気になることがひとつ。日本の長期金利が大きく下げ続けているのに、円安に動いている。なぜだろうか?世界的に金融リスクが後退したと思われているからだろうか。もっとも日本の金利だけ見ていてもわからないのだが。