アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン完走

2018年6月17日、セントレア(アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン)完走しました。初ミドルのレース記録を掲載します。

ちなみに、スイム、バイク、ランの距離を合計すると70.3マイルになるので「アイアンマン70.3」です。アイアンマンはその倍の距離、140.6マイルなので、アイアンマン70.3はハーフアイアンマンとも呼ばれます。

レースプラン

過去のトライアスロン大会での実績などから、ざっくりと、スイム38分(2'00"/100m)、バイク3時間(30km/h)、ラン1時間半(4'15"/km)の合計5時間8分を目標タイムに設定。トランジションを無視しているので、若干、というかかなりストレッチゴールを目指して挑んだ。

レース結果

公式記録 5:29:25、総合181位、エイジ(40-44)41位、男子総合171位。

スイム(1.9km) 00:41:47、T1 00:07:48、バイク(90km) 02:56:52、T2 00:03:30、ラン(21km) 01:39:26

スイム(1.9km) 00:41:47

スイムアップ
8時15分、スイムスタート。スタートライン中央の中ほどからスタート。5mほど砂浜を走り、ざぶんと飛び込んで泳ぎ始めた。落ち着いてスタートできたと思う。

数百メートルは多少のバトルがあり、橋の手前で右のゴーグルにキックを受けた。痛くはなかったが、ゴーグルが顔に押し付けられてしまったので、ちょっと立ち泳ぎして直し、またすぐに泳ぎに戻る。

橋をくぐってからはバトルも少なくなり、マイペースでゆったりと泳いだ。なんとなく潮にのって楽に泳げている感じがしたので、帰りはきついかと思い、気持ちセーブして泳いだ。

2つの折り返しのブイをまわると、赤いキャップをかぶった前のウェーブの選手がちらほら見え始めた。そして案の定、波が出てきた。前から波が押し寄せてくる感じで、ブイを見失いがちになる。とはいえ4月に経験した大きなうねりからすればさざ波みたいなもの。ひとかきひとかき前へ進むのみ。

再び橋をくぐって最後のブイを回り、風力発電を目印にフィニッシュへ向かう。最後は多少スピードアップ。

砂浜に上がってスイムフィニッシュゲートをくぐり、トランジションへ向かう。ここで時計を見ると42分くらい。目標38分は越えてしまった。もうちょっとスイムで頑張れたかもしれないが、こんなものだろう。

T1 00:07:48

トランジションバッグのピックアップは今大会が初めてだったが、朝自分でセッティングしたのもあって、迷わずピックアップできた。

着替えエリアでウェットを脱いで、ソックスとバイクシューズを履き、予備のチューブとタイヤレバーを背後のポケットに収納。ヘルメットをかぶる。空になったバッグにスイムキャップとゴーグル、ウェットを放り込み、バッグ回収係に預け、バイクラックへ向かう。しかし、道があまり良くないのでバイクシューズで走るのは大変。

バイクラックに着くと周囲にはまだ8割がたバイクが残っている。ラックからバイクを下ろし、サイコンをスタート。少しでも急ごうと思うが、バイクスタートラインまでは細くて段差のある道しかないので、渋滞。焦らずゆっくり行くしかない。

ここでタイムは見ていなかったが、終わってからタイムを見てみると、かなりもたついていた。あと3分くらいは縮めたい。

バイク(90km) 02:56:52

バイク周回コース
バイクはほぼ平坦な16.4kmの周回コースを4周回ってから、残り25kmほどのワンウェイコースになる。バイクスタート直後にヘアピンがあり、その立ち上がりにエイドがあってドリンクや水を配っている。これも初めての体験。しかし、私はバイクのエイドはすべて素通り。自分で用意したアクエリアスと水で十分足りた。

スタート直後は脚が軽いのでついつい40km/h近くまで飛ばしてしまうのだが、それでは持たないことが分かっているので、直線は35km/h巡航くらいで進めた。

「よし、まずまず順調」と思ったのもつかの間。胃腸の具合が悪くなってきて、胃の内容物がこみ上げてくるようになった。止まって吐いてしまおうかとも思ったが、なんとかこらえながら走り続けた。しかし、お腹も張ってきたので、仕方なく後方の選手には悪いが、前傾姿勢で走りながらひたすらガスを放出し続けた。

スタート1時間半前くらいに摂取したゼリーやバナナ、それにスイムで飲んだ海水などが良くなかったのだろうが、もう後の祭り。

それでも補給は必要なので、当初の計画通りにMag-onを一袋摂取し、水で流し込む。その後もこまめにアクエリアスと水を摂取。

30分おきにスポーツようかんとMag-onを交互に摂取。スポーツようかんは固形物なので少し食べにくい。

2周回目の途中で、HTのトライスーツを着てTTバイクに乗った選手にパスされた。ナンバーを見ると、前日フェイスブックでやりとりしていた河口さん。一生懸命追いついて声をかけたが、ペースが違うので、先に行ってもらう。そうこうしているうちに、胃腸は完全復活した。

3周回目まではほぼドロップを握っていたのだが、次第に腰がつらくなってきて、ブラケットポジションが多くなってきた。

苦行が始まる。。
4周回を終え、橋を渡って半田の陸上競技場を目指す。そこからが本当の苦行の始まりだった。しばらく向かい風だったこともあり、また選手の密度がぐっと下がるので、27km/h前後の巡航が精一杯。
このころには空は晴れわたり、太陽がじりじり照りつけ始めていた。

その苦行は終盤にかけてさらにきつさを増す。アップダウンが待ち受けている最後の20kmは地獄。それまでの70kmよりもはるかに長く感じた。

ゆるゆる走りながらふと思い出したのは、一年前に初めて出場した川崎マリンエンデューロ。序盤に、粋がって40km/h巡航の集団について走っていたのが、レース終盤は23km/hくらいでひいこら言いながら走った思い出。まさに、そのときの自分を見ているかのようだった。まあ、その時は土砂降りの雨だったが。

ともかく、90kmの長旅が終わり、T2の陸上競技場に到着、ディスマウントライン手前でバイクを降りる。脚に力が入らない。

バイクの後はいつもそうだが、これはひどい。

T2 00:03:30

よれよれになりながらバイクを預け、トランジションバッグをピックアップ。ヘルメットとバイクシューズをバッグに放り込み、ランシューズを履いて、ランスタート。T2はスムーズに行けた。

ラン (21km) 01:39:30

もうすぐゴール!
まずは陸上のトラックをほぼ二周する。その途中で競技場内のトイレに駆け込んだ。ワンピースのトライスーツだったので、すこし難儀したが、トイレを済ませる。タイムロスだが、出るということは給水は十分な証拠と、前向きに考える。

時計を見ると、目標タイムははるか先。とにかくベストを尽くすしかない、と思い直して走り出す。

ところがその直後、競技場を出たところで、両脚の内転筋が攣った。痛みを伴う嫌な攣り方。止まってストレッチするが、すぐには治らなそう。

困ったが、とりあえずポケットに入れていたMag-onを摂取。すると、嘘のようにスーッと痙攣が収まった。「すごいぞMag-on!」と心の中で叫びながら、抑えめのペース(たぶんキロ4'30"くらい)で走り出す。

ランコースの前半はアップダウンの連続。中には10%くらいの勾配もあってなかスパイシー(笑)。

10kmまでは何とか走り続けたが、後半はほぼ全エイドで足をとめ、給水とかぶり水。疲労が溜まった体に水を掛ける。レッドブルを流し込むと復活した気になる。

エイドスタッフの方々と沿道の声援が本当にありがたい。

15kmくらいから歩きが入り始める。潰れたマラソンレースのよう。歩いては走り、走っては歩くを繰り返す。「こりゃロングやる人の気が知れないなぁ」と、心の中で呟きながら、苦行を続ける。

という感じで、最後はグダグダになりながらもフィニッシュ。苦行から解放された。

フィニッシュゲートをくぐると、白戸さんが「おめでとうございます!」と声をかけながらがっちり握手をしてくれたのが嬉しかった。
やった!フィニッシュ!

レースを振り返って

結局、目標タイムにはほど遠い結果となってしまったが、まずは完走できてよかった。レース前のエネルギー摂取は見直しが必要。それからブリックトレーニングをもっとしっかりやっておかないと、ランがボロボロになってしまうことも分かった。もっとハードなバイクの後にゆっくりでいいので長い距離走るとか、短い距離をハイペースで走るとか。

来シーズンはロングにも挑戦してみたいが。。。

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