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3月, 2010の投稿を表示しています

もしもSIMロックが禁止されたら...

政府がSIMロックを禁止する動きがある.そこで,SIMロックが禁止されると,何が起こるか考えてみたい. SIMロックというのは, 「携帯電話におけるSIMロック論争」(松本徹三 氏) に詳しいが,簡単に言うと,通信業者(キャリア)と端末の抱き合わせ販売である.ドコモの携帯はドコモでしか使えず,ソフトバンクの携帯はソフトバンクでしか使えない.これが,いままでの姿,つまりSIMロックがある状態だ. SIMロックが禁止されると,通信と端末が完全に分離される.すると,どうなるかというと3点. 通信業者で携帯端末開発にあたっていた技術者が職を失う. 通信のコストパフォーマンスが向上する. 端末メーカーは淘汰され,ソフトとハードの垂直統合が進む. 通信業者で携帯端末開発にあたっていた技術者が職を失う. 通信業者で端末開発が行われているというのは不思議な気もするが,SIMロック端末の様々な機能の多くは,ドコモやソフトバンクなどのキャリアが主導する形で設計されたものである(もちろん,形にするのはメーカーの仕事である).通信と端末が分離されると,通信業者の技術者はお役目御免となってしまう. 通信のコストパフォーマンスが向上する. 通信業者は,通信品質でしか付加価値を生み出せなくなるので,業者間の競争が激しくなる結果,通信料に対する品質は良くなるものと思われる.もっとも,通信業者は,その基地局を別用途に使って,新たなビジネスを生み出す努力を強化するだろう.いずれにしても,利用者にとっては良い結果につながる. 端末メーカーは淘汰され,ソフトとハードの垂直統合が進む. 今後は,iPhoneやアンドロイド携帯などのように,小さいPCという形の端末が主流になる.その理由は,そのほうが,利用者の多様なニーズをカバーしつつ,端末の開発・製造コストを抑えることができるからだ.「垂直統合」と書いたが,これは「ハードとソフトが一体になって付加価値を生み出す」という意味であって,iPhone App Store のような,「エコシステム」をイメージしている. これが,私の考える,SIMロック禁止後の世界(日本か)である.えらそうなこと書いているが,専門分野ではないので,抜けているところが多々あると思う.何か気付いたらご指摘いただきたい.

Googleの数式エディタがすごい

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いや,今日の今日まで知らなかった.Google docsに数式エディタが追加されたなんて.いつ追加されたのだろう. Google Operating System BLog を見ると,昨年9月には登場していたようだ.うーん,まったくノーマークであった.恥ずかしい. 先日,数式を画像にするサービスという書きこみをしたばかりだが,もう撤回.こちらのGoogleのほうが断然素晴らしい. Google docs の数式エディタ 入力方法は同じくTeXライクなのだが,パレット形式のGUIも用意されているので,TeXを知らなくても簡単にかっこいい数式が作れる.しかも,その場でプレビューが表示されるので,間違いにもすぐ気付くからやりやすい.フィードバックは早ければ早いほどいいとはこのことだ. 似たようなものは,WikiPediaなどにもあるけれど,Googleの操作性へのこだわりには正直脱帽だ.

mixiの日記を外部ブログ参照へ

ついに,mixiの日記を,外部ブログ(このブログ)参照に変更した.本当に,mixiの日記書かなくなったので. Bloggerは,初心者には使いづらいかもしれないが,ほとんど何やってもいいので(ガジェット張り付けたり,JavaScript書いたり,などなど...),自分で自由にカスタマイズできるところが良い. 話は変わるが,龍馬伝,勝海舟は武田鉄矢がやるんだね.ちょっとイメージと違うけど,楽しみだ.あと,@masasonさんの「ガォーーー」というのは,吠えているんじゃなくて,大泣きしているだと分かった.これはツイッターの話...

ベーシックインカムはインフレを招く

このところ,ベーシックインカムがTwitterなどで話題になっているようなので,自分の意見を形成するために,ちょっと調べてみた.結論を言うと,今の日本で導入すると,インフレを引き起こし,経済を不安定にさせるだけなので,やめるべきである.そうさせないためには,「小さい政府」を同時に徹底することである.しかし,現実的には,「負の所得税」がもっとも効率的な社会保障の仕組みではないかと考える. ベーシックインカムの導入で,インフレが起きるメカニズムは簡単だ.ベーシックインカムによって支給される現金は,まさに「あぶく銭」そのものである.就労せずにベーシックインカムをもらう人が増えてくれば,それは,当然現金の価値低下を引き起こす.つまり,インフレが起きる. インフレが起きると,生活できる水準の金額も上昇させる必要がある.年々ベーシックインカムを改定していくと,インフレスパイラルに歯止めが利かなくなってしまいかねない. 完全な自由市場にすると,インフレを抑えられるかどうかは,実はあまり自信がないけれど,すくなくとも市場原理によって,働かない人を排除することは出来そうだ.でも,これは,結局,ベーシックインカムが無い状態とほぼ同様の状況になるものと思われる.結局,貧困層を保護することはできない. 総合すると,「資本主義と自由」でミルトンフリードマンが提案している,「負の所得税」という制度が,もっとも効率的な所得の再配分なのではないかと思う. 今日は,時間切れなので,この辺でおしまい.今後は,こういう経済政策についての,シミュレーション結果について調べてみたい.時間があれば,自分でもシミュレーションをやってみたい.

BOSE のヘッドフォンが戻ってきた

先週の日曜に修理に出したBOSEのヘッドフォンが帰ってきた.保証期間が切れていたので,修理代と送料込みで7,350円かかった.修理に発送したときの送料が650円だったから,合わせて8,000円の出費となった. 故障に気付いたのは2週間ほど前.左側から音が出なくなり,さらに,ノイズキャンセルも機能しなくなった.手で動かすと時々音が出たので,接触不良ではないかと疑っていた.しかし,修理伝票によると,ドライバーの故障が原因だったようで,左側の本体をそっくり交換したとのこと.それならば,7,000円のかかるのも致し方ないかも. さっそく,テストしたら,ちゃんと音が出たのでよかったよかった.これで毎日の電車通勤が勉強部屋になる. ところで,「ノイズキャンセルフォンは高い」と思う人も多いかもしれないが,5万円だとしても,1日2時間の通勤時間が静かで集中できる時間になるのだ.その効果を毎日200円で買うと考えれば,年間200日としても,1年3ヶ月で元がとれてしまうのだ.そう考えると,いい買い物ではないだろうか.

OpenID について調査

OpenID とは,認証システムの名称,および,そこで使用される識別子(Identifier)である. OpenIDアカウントをひとつ持っていれば,1000を超える,OpenID認証システムに対応したサイトやウェブサービスなどを利用することが可能となる.サイトごとのアカウントを持つ必要が無くなるため,アカウントの管理が楽になるという利点がある. 例えば,私のOpenIDの一つが,"http://haokacci.blogspot.com/"である.言うまでもなく,このブログのURLである.Google が認証局となるOpenIDである. 目的 シングルサインオン(SSO)の実現. 実現方法 分散認証システム 複数の認証プロバイダ 例:Google, Yahoo,..., はてな ブラウザベース認証API XRI デメリット 認証サーバーを信頼していいか判断できない. イントラネット内での利用が難しい(URLを識別子とするから). 認証プロトコル UserAgent to Consumer: Claimed Identifierの入力 Consumer to Consumer: Identifierからserver, delegateの処理 Consumer to OP: キャッシュが無い場合は共通鍵の共有処理 Consumer to UserAgent: OPへのリダイレクト要求 UserAgent to OP: OPへリダイレクト,OPでの認証要求 OP to OP: 認証処理 OP to UserAgent: 認証結果を付けたConsumerのURLに対してリダイレクト要求 UserAgent to Consumer: Consumerにリダイレクト(この時点で認証結果が伝えられる). 懸念 UserAgentが嘘をついたら?(メッセージダイジェストなどを使っているはず?) 関連技術・サイト OAuth OpenID.net OpenID.ne.jp @IT OpenIDの仕様と技術

数式を画像にしてくれるサービス

数式を画像にしてくれるサービス(無料)を探してみたら,いくつかみつかったが,LaTeX使いならば, Roger's Online Equation Editor がお勧めだ. 簡単で,早くて,わかりやすい.LaTeXを知らないと苦労するけれども,知っていれば,わかりやすいことこの上なし.動作も軽快.

成長性を高めるには生産性向上とともに市場の創造が必要

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労働人口の減少が続く日本で,成長性を高めるためには生産性の向上が不可欠だと言われる.しかし,作れば売れる時代が終わった今,生産性の向上だけでは不十分であり,市場作りに本腰を入れて取り組まねばならない.こういった話は,雑誌などでもよく取り上げられるが,何か表面的な薄っぺらい考察にとどまっている気がしていた.そこで,生産性と資源そして,成長性の関係について,自分なりの考えをここにまとめてみようと思う. 生産性の向上は価格低下圧力を強める 生産性は,単位資源あたりの生産量で測ることができる.箱を組み立てる作業を例にとって考えてみると,「1時間あたりに組み上げる箱の個数」によって生産性を測ることができる.1時間の作業で100箱組み上げる人は,50箱組み上げる人の2倍の生産性をもっていると言う事ができる.この作業で消費される資源は,「作業員の時間」ということになる.これを式に表わすと,次のようになる. 生産量=生産性×消費資源量 言うまでもないが,同じ量の資源を使っているならば,生産性を高めることによって生産量が増える.生産量増加というと製造業をイメージするが,サービス業であっても同じである.同じ品質のサービスを半分の時間で提供することができれば,生産性は2倍だ. 生産量が増加するということは,供給量が増加することになるので,結果として,価格低下が起こる.生産量を増加させないとしても,消費資源量が減るということは,製造原価の低下を意味している.したがって,競争原理が働くかぎり,いずれは価格が低下する.結局,生産性の向上は価格低下圧力を強めることになる. 価格低下は成長性を押し下げる 成長性という言葉は,曖昧だが,一般的には経済規模の成長率として定義される.たとえば,GDPの増加率だったり,企業であれば,売上高や利益の増加率によって,成長性を測ることが多い. この尺度を用いると,ものがあふれる現在の日本において,価格の低下は成長性の低下をまねく.というより,マイナス成長に陥ることとなる.消費力の拡大を続ける新興国市場ならばともかく,飽和状態にある先進国市場では需要供給曲線の話は通用しない.価格が安くなってもいらないものを買う人はいないからだ. 成長性を高めるためには市場開拓しかない では,どうやって成長性を高めるか.新規市場を開拓するしか...

春のレイアウト変更

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ブログのレイアウトにまた手を入れた.FireFoxとChromeで見るのがベスト.IEはbox-shadowとかいろいろエフェクトが貧弱なので,きれいに見えない.それでも,IE9はHTML5バリバリサポートらしいので,方向としてはこれでいいと思う.まあ,言うほど,効果は使ってないんだが... 春ということで,写真を載せておこう.これは,近所の寺に咲いていた梅の花.二週間前に撮った写真.今はもう散ってしまった.そうこうしているうちに,もうすぐ花見の季節だ.やっぱり春はうきうきするものだ.卒業や入学のシーズンでもあるし. 今後は,ブログのコンテンツを充実させていく.Twitterでいろいろと論じたことがあるので,まずはそこをまとめておこうとおもう.