良いスピーチ・プレゼンの条件

「良いスピーチ・プレゼンの条件」などとえらそうなことを述べるつもりはないのだが、見落とされがちな重要なポイントを一点、備忘録として、書いておこうと思う。それは「見た目」である。これは、様々な要素から構成される、服装、表情、目線、姿勢、ジェスチャー、動作、などなど、スピーカーに関して目に入ってくる情報すべてが当てはまる。

もちろん、スピーチでもっとも重要なのは内容と構成なのだが、それを効果的に伝えるためには、それにふさわしい「見た目」が必要となる。たとえば、社長が、会社の成長戦略についてスピーチしている間、ずっと視線を原稿に落としたままだったとしたら、その戦略がどんなに立派なものだったとしても、だれからも信用されない。

ところで、私は、スピーチの構成を練るのはそこそこ自信があるが、スピーチそのものはどちらかと言えば苦手だし、見た目まで気を配る余裕はない。

しかし、そんな私でも、見た目を鍛えることはできると信じている。一番の方法は、自分のスピーチをビデオに撮り、繰り返し見直すことである。とくに見た目に注目するときには、音声を消してみると良い。音声を消すと、見た目のチェックに集中できる。このように、自分のスピーチを、聞き手の立場になって見直すことによって、「これだ!」というところに行き着くまで、繰り返しチューニングしていく。スポーツのトレーニングと同じだが、スポーツには年齢の壁があるのに対し、スピーチには年齢の壁は全く無い。いつはじめてもかならず上達する。私はそう信じている。

良いスピーチやプレゼンを行いたければ、内容と構成をじっくり練るとともに、見た目も磨く必要がある。そんなトレーニングをする場として良いのが、トーストマスターズ(http://www.toastmasters.org/)である。日本でも関東を中心に広がりを見せていて、多くの英語や日本語スピーチクラブが存在する。私も、千代田トーストマスターズクラブ(http://chiyodaspeech.org/)に所属して、スピーチ上達に励んでいる。

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