トーストマスターズ役員研修会

昨日、トーストマスターズの(ディビジョンC)役員研修会があった。半年に一回開かれている研修会で、主に、リーダーシップトレーニングと、クラブの問題解決のためのブレインストーミングセッションが中心となっている。

今日は、この研修会で学んだことを書いておくことにする。

まず印象に残っている言葉が、「『成功』の反対は何だと思いますか?」という質問。答えは「失敗」ではなく、「挑戦しないこと」。真の意味で反対語というわけではないが、要するに、「挑戦しなければ、成功も失敗もない」ということ。そして、たとえ挑戦した結果失敗したとしても、そこから何か学びとることができれば、それは成功なのだ。

リーダーは未知の世界を開拓していくのだから、挑戦者でなくてはならない。失敗を恐れて何も行わないものは、リーダーとは呼べない。もちろん、リスクは考えなければならないけれど。

もうひとつ印象的だったのは、リーダーシップに含まれる要素(資質)を探し出すセッションで、上手なアイディア出しの手法が勉強になった。やり方は次の通り。

  1. 自分が尊敬するリーダー的人物を一人選ぶ。現存していても、していなくてもいいし、架空の人物でも良い。
  2. その人物がどのように優れたリーダーか説明する。
  3. なぜその人物を尊敬するのか説明する。

そうすると、最後にリーダーシップに含まれる要素が一つ見つかるというわけだ。なお、トレーニングでは、これをスピーチの練習を兼ねて実施した。ペアを組んで、1分間で考えをまとめて、一人ずつ相手に対して2分間の説明スピーチを行い、話を聞く側が、話の中からリーダーシップの要素を抽出した。

私は坂本龍馬を選んだ。

どのように優れたリーダーか? - 志と能力のある若者を集め、硬直化した江戸の世を終わらせて、民主主義国家を成立させる土台を作った。

なぜその人物を尊敬するのか? - 流血を避けた。たとえ意見の異なる人であっても、人間として敬い大切にした。

もちろん、これは、小説に書かれた「龍馬像」でしかないかもしれないが、それでもいいのだ。「他人を敬う」というリーダーシップの要素が見つかったわけだ。これは自分一人で3分間考えても出て来なかった答えのような気がしてならない。おそらく、語ることによって、考えが整理されたのだと思う。

最後に、すべてのペアから出て来た答えをシェアした。多種多様な結果を目にすると、また脳が活性化されてよい刺激となる。

そのほかにもいろいろと学んだことはあるが、とくに印象に残っているものとして二つ取り上げた。

「成功の反対は失敗ではなく、挑戦しないことである。」

失敗のインパクトが許容できるのであれば、何でもやってみればいいのだ。

コメント

Hiroshi さんの投稿…
お久しぶりです。

研修会で興味深いワークショップがあったのですね。
お書きになっているように、発してみることで整理されることって多いですよね。

その場で龍馬を思い出されたことに共感してしまいました。
Haoka Tetsuo さんの投稿…
ええ、ワークショップの進め方も素晴らしかったですね。いろいろ学ばせてもらいました。

でも、リーダーシップって何なんでしょうかね。考え続けるしかないかもしれません。

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