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避難所の深刻な状況(名取市現地リポート)

名取市(気仙沼市は誤りでした)において被災されたトーストマスターズ会員で看護士をされている方からメールが届きました。そこには、物資が不足している避難所の深刻な状況が克明に記されていました。 私としては、この問題を解決するために出来ることを考えていかねばならないのですが、まずその前に、この深刻な状況を一人でも多くの方に知っていただくことが良いと考えました。以下に、メール全文を編集無し(個人名などは伏せます)に、掲載させていただきます。 日付: 2011年3月17日22:30 件名: どうぞ過酷な被災地の現状を被災地以外の方に伝えてください:一刻も早い支援が必要です 報道では伝わっていない避難所の深刻な状況を関東の方にお伝えすることが今の私の仕事だと思っています。 今、東北の人を救えるのは、被災地以外の人だけです。 私は、もうガソリンもなく身動きがとれず、灯油もないため、お風呂にも入れません。これからの暖の確保もままなりません。もっと深刻な状況にいる人を助けることもできません。わたしたちも体調を崩し始めています。わたしも残念ながら被災者です。 どうぞ、東北の現状を多くの被災地以外の方に届け、支援の手が早く届くようお願いしたいのです。 今はいのちがありますが、被害の程度によって多くの人命がさらに失われる危険な状況です。 電気や食料、関東は買い占めが置きています。気持ちは分かりますが、被災地の方は1日におにぎり1つしか食べれない方が山のようにいます。トイレもお風呂も暖もなく、強い余震に怯え家も家族も失い、強いストレスの中、生きています。 手段がないことはわかっています。けれど今は、日本中が被災者を救うために努力する時期です。どうか、過酷な現実を多くの方に伝えてください。お願いします。皆を助けてあげてください。東北の冬は過酷で厳しいのです。 同じ方から再びメールがありましたので、全文掲載します。 日付: 2011年3月19日22:59 件名: 第二弾です。 私が今いる職場は、みやぎ東部循環器と言って、仙台厚生病院と繋がりを持っているので物資は避難所よりかなり恵まれています。 避難所は場所によってはかなり過酷です。配給は、1日バナナ一本にコップ半分の水だけ、毛布などの防寒具が足りず避難所では、インフルエンザが蔓延しています、...

大学って何だろう?

この間の大学入試漏洩およびカンニング事件では、当初組織的犯行説も流れたようだが、結局は一受験生による単独犯であることがほぼ明らかになり、事件は収束の方向へ向かいつつある。この事件が日本中を大騒ぎの渦に巻き込んだのは、マスコミの報道によるものに他ならないが、奇しくも、それによって、大学や入試制度について考えるきっかけを与えてくれた。ここでは、身近な人たちとのツイッターなどでのやりとりのなかで上がってきた、大学に関係する「問い」について考えてみたい。 問いをまとめると、こんなところだろうか。 大学とは何だろう? 学生はお客様か?それとも商品か?それとも...? 入試制度はどうあるべきか? 今回は、「大学とは何か」について、自分の考えをまとめてみようとおもう。 まず確かなのは、大学とは組織である。教授、学生、事務職員が集まって、有機的な活動を行っている。これはまさしく組織である。 組織には共通の目的がある。大学の目的は何だろうか? なかなか難しい質問だが、それは、「人材育成を通して社会の発展に貢献すること」ではないだろうか。これは、ほとんどの大学が「使命」として掲げていることである。それに、教育機関なのだから、人を育てることが目的にならないはずがない。 もちろん、研究成果による貢献も重要な要素となるが、それも人材育成とベクトルがあっていなければならない。人材育成がなければ、それは商業目的の研究機関となんら変わらなくなってしまうからだ。大学の目的は「人材育成」を核としなければならない。 人材育成といっても幅広いが、大学は、少なくとも次の要件を満たす組織であるべきだと思う。 リーダーシップを養成する。 高度な専門的技能を養成する。 なぜリーダーシップか?労働力となるには高校までの教育で十分すぎるほどだからだ。さらに4年間以上の鍛錬を続けるからには、リーダーとなって社会の発展を引っ張って行けるような人間を育てなくてはならない。一流大学では、それこそ国家を率いるほどの、一流人材の養成を目指すべきだろう。小中学校で教えるようなことを大学で教えるのは馬鹿げている。大学はまず、リーダーシップ養成機関でなくてはならない。 リーダーシップとともに重要なのが、専門的かつ高度な技能の養成である。リーダーとして社会の発展を引っ張って行くためには、数々の...