中小企業支援という名の犯罪

経営難におちいっている中小企業を再建させるための基金を整備するという報道があった(中小企業支援にファンド活用 政府、再生機構と連携(日経))。本来潰れてしかるべき企業を再建させるために国が力を入れるというのはとても残念だ。現行の「中小企業金融円滑化法」も一年前に終わる予定だった物を延長している。延長の理由がまたおかしく、「終了すれば多くの中小企業が再生できず、不良債権化してしまう」かららしい。再生できるところは自ら資金を集め、優良企業になっていくはずである。もはや、これは不良債権を隠しているだけで、日本の銀行の損失を隠していることにほかならない。新しい基金に2兆円〜3兆円もつぎ込むとしたら、これはもう犯罪行為ではないだろうか。

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