杉並区の保育所待機児童問題は時間が解決する

杉並区の保育所待機児童問題がマスコミで大きく報じられているが、この保育所待機児童問題は就学前児童数の減少によって時間が解決する。

まず、入所希望者数=就学前児童数×入所希望率 と分解して考える。

杉並区の就学前児童数は今後減少する。下図は杉並区が平成23年1月1日を基準として推計した14歳以下の人口予測である(出所:http://www2.city.suginami.tokyo.jp/library/file/gyokeikon_1_shiryo11.pdf)。就学前児童数である6歳未満人口(緑のグラフ)は24年以降下降し続けているのが分かる。下降の速度は年率約1.5%程度である。

入所希望率は上昇傾向にあるが、その上昇率は年率約0.9%程度だ(杉並区のデータが集まらなかったので、東京都全体の過去6年間のデータを使用した)。

これら二つを比較すると、就学前児童数低下の圧力のほうが強いので、入所希望者数は減少することになる。

以上から、杉並区の待機児童問題は、今後入所希望者数の自然減少に伴い、解消していくものと考えられるのだ。

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