クラウド無用論に反論

ちょっと古いが、クラウドコンピューティングに否定的な意見がある。 
http://japan.internet.com/busnews/20080822/6.html 

==引用== 
企業が「クラウドコンピューティング」を大きく宣伝するときは、無知は無上の喜びである、という考え方を売り込んでいるのだ。その小さな頭で考える必要はない。われわれにすべて任せなさい、と言っているのだ。 
==引用== 

確かに、そのとおりである。クラウドコンピューティングとは、大規模なブラックボックス化でもある。何もかもクラウド化できるわけではない。 

しかし、全面的に否定するものでもない。なによりの利点は、現在よりも選択肢が増えることなのではないだろうか?特にサービスレベルやセキュリティレベルとコストのトレードオフポイントが細かく設定できるようになり、サービスレベルを多少犠牲にしてでもコストを大幅に削減できる可能性が出てくる。「80-20の法則」を考えると、その効果は絶大だ。 

ところで、「社内クラウド」なるものが少し流行り始めているらしいが、その経済効果には疑問を持たざるを得ない。クラウド技術の実験場としての意味はあるかもしれないが、これでは本末転倒である。いずれは社内クラウドを外部サービスとして展開するビジョンが無い限り、社内クラウドは無駄な投資になる。

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