京都議定書は守るべきか

ついに京都議定書(環境省による概要説明)の目標期間(2008年~2012年)がスタートしました。目標達成が遠い状況を前に、さすがに政府もあせりを見せ始めています。日本の目標は、温室効果ガス排出量を、目標期間平均で1997年比マイナス6%にすることですが、現在プラス8%です。目標達成はかなり厳しい状況にあります。

ところで、京都議定書を守る価値とはいかほどなのでしょうか。実は、守れなくてもたいしたこと無いのではないでしょうか。

仮に目標達成できなかったとしましょう。すると、まず日本政府の面目はまるつぶれです。ポスト京都議定書の枠組み作りは欧米を中心に進んでゆくことでしょう。一方で、日本企業は、その世界一の環境技術を生かし、世界の環境ビジネスを陰ながら支えていくことでしょう。BRICsなどでも環境対策の需要が高まることが予想されるので、業績にも好影響を与えます。結果として日本経済が活性化されると予想されます。

このように考えると、京都議定書を守れなかったときのデメリットとしては、政府が大きな顔をできなくなることくらいだと思うのです。それがいやなのは官僚と政治家たちくらいなのではないかと。それならば、環境のためといって単純に国民に負担を強いる政策には、賛成しかねます。官僚の得意技、サボタージュで対抗するのも手かもしれません。

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