英語教育より哲学教育が先

私は,英語教育は大切だと思うが,それよりも先に,哲学教育を充実させるべきだと思う.なぜなら,それが,日本の衰退を防ぐうえで,最も重要な役割を果たすからだ.英語は所詮「道具」なのであって,それ自体が価値を生み出すことはない.それよりも,問題なのは,日本人の集団知の低さが,日本の国力を,相対的に低下させていることにある.個々の知力は優れていても,集団になったとたん,総和よりも低い知性となってしまう.シナジーどころか,足の引っ張り合いが起きてしまう.その結果,生み出す価値が低下し,さらには,国の成長が止まっているのだ.これを打破するには,集団知を高めねばならないが,どうするか?それは,発展的な議論をする力をつけることだ.古代より,人類は,議論によって個々の知性を結集し,より優れた知性へ発展させてきた.そして,その議論を鍛える学問こそ,哲学なのである.日本は,まず,哲学教育を充実させることによって,国力の強化を図るべきなのであって,決して,英語教育が先であってはならない.

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