大学もマーケティングが必要

京大理学部が,ウェブサイトに寄付募集の掲載を始めたという([Asahi.com] 京大理学部SOS「このままでは教員削減」 寄付募集中).このウェブサイトの存在については,すでに,ツイッターで知っていたが,切実な状況が伝わってくる.

しかし,このやり方では心もとない.寄付する側のメリットが不透明なので,集まる金額にはそれほど期待できない.アメリカならば,卒業生からの厚い寄付が期待できるかもしれないが,日本でそれは無い.もっと強力なスポンサーを獲得する必要がある.

どうすればいいか,それは,京大の研究内容を買ってくれる人を探せばいい.要は大学のマーケティングだ.黙っていてもお金がもらえた時代は去ったのだから,お金を払ってくれる人を,自ら開拓せねばならない.たとえば,中東などのオイルマネーで潤っている地域に分校を作れば,現地の政府からも補助金を引き出せるだろう.それから,お金を積めば優先的に入学させる制度を考えてもいい.とにかく,大学の教育サービスなり,研究サービスを買ってくれる人を探さなくてはならない.

寄付といっても,それには対価がなくてはならない.「大学を支えている」という満足感だけで十分だろうか?経済学部の協力も得て,ぜひよりよいファンドレイズ法を設計してほしい.

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