今なら日本の将来を変えられる

テレビ番組にはくだらないものが多いと思っているが、昨夜放送の通商国家の挫折(NHK)は良かった。時代背景は異なるが、世界大恐慌のときと、近年の金融パニックは、非常に似通っている。

・新興国のマーケット獲得に各国がしのぎを削る構図。
・金融パニックから保護主義に傾く各国。

そんな中で、当時新興国だった日本は不況に苦しむ列強を尻目に、いち早く成長力を取り戻した。当時も今も、国家戦略の誤りは国を破滅させかねない。それを日本は身を持って体験したはずである。しかし、その失敗からほんとうに学んだのだろうか?

そして、今日、NBオンラインの「日本人や若者はバカになったのか?」という記事が目に飛び込んできた。要約すると、「若者がバカになった」と愚痴を言ってもしかたがない。個々が改善していく努力をしなければ、国は良くならない。というところである。

ごもっともである。でもその前に、国として抜本的な改革が急がれるのではないだろうか。個々の努力で改善していては手遅れにならないだろうか。若者が平均的にバカになっているとしたら、日本の将来は暗い。一人ひとりの努力が大切なのは言うまでも無いが、それを100人、1000人と束ね、相乗効果によって大きなうねりを生み出さねばならない。

では、どうすればよいか?個々が考え抜き、議論を交わしてより良い方向を模索するしかないだろう。しかし、これを迅速に行わなければゲームオーバーである。これに関しては、大前さんの著書、『「知の衰退」からいかにして脱出するか?』がとても参考になる。

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