「奇跡のリンゴ」から学ぶ成功の条件

「奇跡のリンゴ」を読んだ(実際は、美味しいところだけかじった感じだが。。)。単純に面白い。木村さん自身が実に面白い人なうえに、それを軽快な文章が増幅している感じ。自作アンプで学校のスピーカーをぶっ壊したエピソードはかなり笑えた。ほかにも、本を読んで、真空管コンピュータを作り始めたりと、やることがぶっ飛んでいる。


それにしても、すごい人だと思う。まさに「プロフェッショナル」である。誰もが不可能と言った、りんごの無農薬栽培を実践してみせたのだから。ひとつにことにバカになることが重要なのだと思い知らされる。でも、失敗していたら「ただのバカ」で終わってしまう。木村さんは、必ず出来るという強い直感があったのだろう。


最近読んだ本などの内容を整理して、偉業を成し遂げるための条件をまとめてみた。


  1. 自分の得意分野で1万時間にわたって磨いた技術を持っている。

  2. その道の専門家になる。

  3. 明確な目標を定める。

  4. なるべく多くの失敗をする。


「なるべく多くの失敗をする」とは、つまり「なるべく多くの挑戦をする」ということである。困難な目標であればあるほど、成功確率はゼロに近くなる。したがって、成功するためには母数を大きくとらないといけない。木村さんも数え切れない回数の試行錯誤を繰り返して成功にこぎつけた。


また、自らその道の専門家になることも重要である。世に言われる専門家たちが言うことは、その道の「常識」、つまり確立された理論なのだから、そこに新しいものはない。だから、自分が専門家となって、道を切り開いていかなきゃならない。もちろん、過去の専門家が何をしてきたか理解しておく必要はある。


考えてみると、自分はどの条件も中途半端な気がする。明日から、気をいれなおして頑張ろうと思う。

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