技術立国ニッポンの復活に必要なのは。。

技術力のニッポンとかつては言われたものだが、日本の電機メーカーの技術力は確実に低下していると感じる。原因は技術の伝承がおざなりにされてきたことと、「悪いゆとり感」が蔓延してきたことにあるのではないか。
仕事柄、様々な規模のメーカーの技術者と話をする機会が多いが、大企業とよばれる所ほど、かつての「技術立国ニッポン」を支えたスーパー技術者がいる一方で、多くの技術者はなかなか十分なレベルに育っていないと感じる。特にデジタル回路のアナログ的特性を理解するデジタル技術者が足りていないと感じる。
組織が大きくなり、担当領域が細分化され、守備範囲が狭くなることで、少し領域を外れた問題に打ち当たると対処できなくなる傾向が現れているのではないか。また、スーパー技術者も、昨今の「ゆとり教育世代」には厳しいスパルタ指導は出来ないのだろう。
このままでは、日本の電機業界の復活は「夢のまた夢」と思わずにはいられない。
しかし、その一方では、中小企業には優秀な技術者が多い。フットワークも軽く、いろんな問題を自分でどんどん解決してしまうことが多い。こういう中小企業こそ、「技術立国ニッポン」の復活を支えて行くことになるのではないか。そのためにも、死にかけた大企業を国が救済するようなことは、一番やってはいけないことだ。

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