スパコンの正当なコストとは

昨日,大学の同期の友人と久しぶりに会って飲んだ.IT関係を中心に,政治問題など様々な話題で中身の濃い話ができた.

その中でスパコンの話も出た.現在問題になっているスパコンプロジェクトは,総事業費1,200億円というコストが問題になっているが,数年前に完成した東工大のスパコン,TUBAMEは,数十億円という低コストで当時世界最速を達成した.この費用の低さが引き合いに出されることが多いのだが,実は,このTSUBAMEプロジェクトは,採算度外視の赤字プロジェクトだったそうだ.裏は取れていないものの,その友人が言うには,宣伝効果をねらって破格の価格で引き受けたということだ.

結局,TUBAMEのコストの低さをそのまま用いると,正当な比較にはならないということが分かった.

とは言え,実際のコストが倍以上になるとは思えないので,高々200億円というところだろうか.

スパコンというのは,確かに宣伝効果や技術の蓄積という意味合いが大きい.自動車メーカーにとってはF1に参戦するようなものである.採算度外視で引き受ける企業があってもおかしくない.

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