幸運をつかむためにやること

「ブラックスワン」300ページ中222ページまできた。ようやく出口が見えてきた。半分くらいしか理解できていないけれど、なかなか興味深い。

中心のテーマは、「明日何が起こるか予測できない、しかし、特定の事象が与える影響は、かなり正確に見積もることができる。」というもの。だから、物事が起こるかどうかを予測をするのはやめて、起きたときの影響をきちんと把握しておくことが重要というわけ。

例えば、地震。日本は地震予知にかなりお金をつぎ込んでいるけれど、結局被害を抑えることに成功していない。これからは、予知研究の予算を全額削って、震災対策に配分すべきだろう。まだ対策の済んでいない学校もあるのに、予知研究にお金を費やすなど、どぶに捨てるも同然である。

それから、温暖化。この先温暖化が進むかどうかはわからない。何百人の専門家がそう言おうとも、そのことに変わりはない。将来の気象は予測不可能なのだ。でも、平均気温が6度上昇したとき、水面がどれくらい上昇するかは、かなり正確に推定できる。また、そうなったときに、どのような「良い」影響があるかも推定できる。重要なことは、自分にとって良い影響が大きくなるように、現在の意思決定を行うことである。例えば、北海道に別荘を建てておくとか。

最後に、幸運をつかむために心がけること:

・非対称なリスクに身をさらす。(不幸な結果よりも好都合な結果の影響が大きくなるリスクをとる、無論、その逆は決してやってはならない)。
・専門家の予測は、無視するか、聞き流せ。
・政府の動きには注意を払え。(政策はゲームのルールを変える力を持っている)。
・予測に関して、「平衡」や「正規分布」と聞いたら、必ず無視すること。

特に、最初の、「リスクを選別する」ということが大切だと思う。投資にしても、なんにしても、負けたときの損失よりも、勝ったときのリターンがはるかに大きいものに挑戦し続けていれば、いつか幸運の女神が微笑んでくれる。要は、それまでにゲームオーバーしないこと。

そういう意味では、株の空売りって、負けたときの損失はほとんど無限大だよなぁ。利益には上限があるけれど。

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