フェアな競争とは無縁のケーブルテレビサービス

品川区における、戸建向けのネットとケーブルテレビサービスについて、ネットで分かる範囲で調べてみた。
まずケーブルテレビ業者だが、日本ケーブルテレビ連盟によると、品川区でサービスを提供しているのはケーブルテレビ品川(南東京ケーブルテレビ)の一社のみであった。地上波デジタル、BSデジタルのほか、専門チャンネルもいくつか提供している。もちろんネット接続サービスも提供している。
「ケーブルテレビの他にも、テレビ放送を提供している通信業者があるのでは?」と思い、調べてみると、NTTがフレッツテレビというサービスを提供している。もちろんネット接続サービスのフレッツ光のオプションとしてのサービスである。各家庭には光ファイバーで配信され、それをONUで受けて、TV信号とネット信号に分離される。TV信号は同軸で送信され、ネット信号LANケーブルで送受信される。TV信号のほうは、さらに建物内のブースターで分配されて各部屋のTV端子に配信される。
KDDIでも調べて見たが、ビデオ配信サービスはあるが、テレビ放送を配信するサービスは提供していないようだった。
そして、どちらのサービスが良さそうかというと、いくつか確認がひつような事項があるものの、NTTのほうが優勢だ。それはネットを含めたトータルの月額利用料金が低く抑えられるとともに、テレビの台数が増えても料金は変わらないことが明確だからだ。ネット接続プロバイダ料金を含めて、使用料金は6,668円におさえられる。ネット接続速度は上下とも100Mbpsである。これに対して、ケーブルテレビ品川の場合は、テレビ2台+ネット接続(プロバイダ込み)で月額7,980円、これにSTBの料金が上乗せされ、合計10,000円にもなる。それにもかかわらず、ネット接続速度は30Mbpsだ(もっと速いコースもあるが、月額料金が高すぎる)。
調べてみて分かったのは、「ケーブルテレビのサービスは、あまり選択肢が無い」ということ。そして、NTTの底力の強さに改めて関心させられた。そして、「これはフェアな競争がない世界だなぁ」とも感じた。

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