生命保険審査のカラクリ

今日は,とある事情があって,生命保険の非喫煙者特別割引の対面審査を受けてきた.通常は医師の診断が必要なのだが,今回は,携帯のテレビ電話を使った面接による検査だった.なぜここまでするかというと,非喫煙者割引で保険料が25%も安くなるらしいのだ.保険会社もいろいろ考えた末に,こういう方法を考えたのだろう.なかなか無い経験だったので,記録しておこうと思う.

で,面接はというと,次の手順で進んだ.この間,テレビ電話で一部始終が監視されている.
  1. 名前の確認,および免許証(身分証明書)の提示.
  2. 検査を受けることへの承諾書への署名,住所などの記入
  3. 唾液採取のための麺棒を口に含む
  4. 麺棒をくわえたまま,検体(麺棒)に添えて提出する書類に氏名など記入
  5. 麺棒をプラスチックのケースに入れ,キャップを閉めて,名前を書いたシールを貼る
  6. それらを郵送用の封筒に入れて完了

この後は,通常の保険の申し込み用紙への記入となった.ただ,ここで一つ問題だったのが,私の健康診断結果に,要再検査項目があったこと.そして,再検査を受けていなかったこと.何が悪いって,大したことなくて,肝機能の数値の一つが若干はみ出ていたくらいなのだが.そのために,「軽度肝機能障害」という,なんとも不名誉な説明書きを添えることとなった.

余談ながら,このときの保険販売員のおじさんもマラソンを走るそうで,前回の河口湖で3時間半のベストを出したそうだ.この4月には長野マラソンを走るそう.先月は初めて月間300kmを走ったと言うから,そうそう本格的なランナーだ.そんなわけで,マラソンの話題で盛り上がってしまった.

本題に戻ると,このような検査の方法にも改善の余地がありそうだ.ということは,そこにはなにかビジネスチャンスがあるんじゃないかと思う.テレビ電話を使う仕組みにも弱点はある(例えば,身分証明書の偽造は簡単)と思うし,医師の診断だって100%信用はできない.医療IT化などとも絡めて,いろいろ出来そうなことがありそうだと感じている.

もちろん,規制もいっぱいあるんだろうが.

追記:このシステムの穴を一つ見つけた.それは,サンプル発送用の封筒が普通の封筒であること.つまり,セッション終了後にサンプルをすり替えることが出来る(もちろん,エージェントが協力してくれないとダメだが).これを防ぐには,セキュアな封筒を使用しなくてはならない.

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