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今年の投資振り返りと来年の戦略

今年も残りわずかとなったので、今年の金融資産を総計してみた。いつもながら浪費は押さえてきたので、堅調に増加した。ただし、今年は不動産の購入があったので、バランスシートが大きく変化した。つまり、固定資産(土地)のシェアが80%程度になり、借入金が30%程度になった。ポートフォリオが不動産に大きく偏る結果となってしまったが、これは致し方ない。 そのほか、この一年間における、資産変化の分析は以下の通り。 株式/(株式型)投資信託:4月から新規に積み立て(ドルコスト平均法)を開始したものが、5月ころは評価損が発生していたものの、その後再びプラスに転じ、総じて良好だった。パフォーマンスは年率10% 〜 20%。特に、先進国の株のパフォーマンスが良かった。米国企業が好調だった結果だろう。 外国為替(FX):4月から再度中期のトレードを開始し、直後の乱高下する市場に振り回されて50%以上ものロスを発生したものの、最終的には20%のリターンを得た。世界情勢、経済指標の発表、FRB議長の発言などで相場が激しく動いた。米ドル、ユーロは、円安方向のトレンドだったが、豪ドルは目立ったトレンドが見られなかった。中国経済の不透明感を表していると思われる。 純金:継続して純金の積み立てを行ってきたが、今年の金は足を引っ張る結果となった。一時、グラム5,000円を目指そうかというところまできたが、現在は4,000円前後である。今年だけ見れば、金投資は間違った選択だった。中国経済の減速観測などが絡んだ、プチバブルの崩壊なのだろう。 来年は次のような動きを想定している。 円安トレンドの継続:消費増税を決定したものの、大盤振る舞い予算を通した日本の通貨は引き続き売られる傾向にあるものと考える。日本の景気が良くなっているのは、あくまで金融資産や土地の値上がりによるものであって、決して内需が強まっている訳ではない。米国が金融緩和の巻き上げをうまく進められれば、金利差によって米ドル高の傾向はさらに強まるだろう。 金価格の低迷:少なくとも数年は金価格が低迷するものと思われる。これは中国経済の不透明感が払拭されるまで続くものと考えている。 株価については、予想がつかない。当面は先進国の株は上昇トレンドにあるような気がするが、新興国、特に、中国経済の動きによって大きくつまづくこともあり...

Vin d'Alsace - アルザスのワイン

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昨日の日曜日は少し早めの家族内クリスマスパーティーだった。今年は丸鶏のグリルはやめて、ピザと鶏脚のグリルなどでランチパーティーにした。 料理と合わせるのは、近所の酒屋で買った安めのシャンパンと、カーンで買って帰ったアルザス産の白ワイン。 シャンパンはまずまず美味しく香りも良かった。そして、楽しみの白ワインは、それまでに味わったことの無い、驚きの風味だった。グラスを口に近づけると、バラとグレープフルーツをあわせたような、強い香りが広がる。口に含むと、辛口ながらも、デザートワインのような甘みをほんのり感じさせる後味。2012年物のフレッシュさも感じさせるが、深みもある味わいだった。 ワインのラベルを読んでみると、"Gewurztraminer"とドイツ語風(アルザス地方はドイツとフランスの国境に位置し、領地争いが絶えなかったため、両方の文化が入り交じる場所だ)のぶどう品種が書かれていた。初めて見る品種なのでネットで調べてみると、やはり、「ライチや柑橘類を思わせる複雑なアロマ」、「豊かで、非常に力強い味わい」と特徴が書かれていた( http://www.french-wine-jiten.com/alsac/hinsyu.htm )。読み方は『ゲヴルットラミネール』ということらしい。 店の人に選んでもらったなかから、適当に決めたものだったが、ワインの世界の広さを感じる事ができた一本となった。他のワインも楽しみ。 追記:買ったお店のウェブサイトでも、このワインが売られていた。10ユーロ。安い。。 http://www.nicolas.com/en/178_281_10246_gewurztraminercollectionpriveecavesdingersheim.htm ちなみに、日本のウィスキーもたくさん置いてあった。今、上のページでは、両脇にニッカのウィスキーボトルの写真が大きく表示される。

保育園の発表会と忘年会

今日は子供の通う保育園の発表会の日。0歳から5歳までの各クラスでそれぞれ歌や劇などの出し物をやる。うちの子は1歳クラスと3歳クラス。 下の子は「やさいくだもの列車」でサツマイモの役。練習ではしっかり出来ていたらしいが、予想通り本番は緊張したみたいで、名前を呼ばれても返事ができず、歌を歌うところでもぼーっとしていた。まあ、泣かなかっただけ良かったか。 上の子は「猫のお医者さん」の劇で、猫のお医者さん役。最初に台詞を言う大役をなんとかこなした。ただ、最初の台詞を言う前に、患者のウサギ役の子がフライングで台詞を言ってしまい、ちょっと調子が狂ってしまった感じ。でも、その子に対して「まちがえたよ」と指摘するところは、緊張していなかったみたい。 発表会のあとは、クラスの保護者が企画した忘年会に参加。子供が騒いでも許される近くのしゃぶしゃぶ屋でランチパーティー。幹事役がいろいろゲームを考えてくれていて、楽しめた。親がジェスチャーをやって子供達に当てさせるジェスチャーゲームや、目隠しした親が握手だけで5人の中から自分の子供を当てるゲームなど。自分も握手で子供を当てるのにくじ引きで参加することになったのだが、見事に外してしまった。驚いたのは、自分の他に二人の親が挑戦し、二人とも見事に当てていたこと。自分の場合は5人中3人までしか絞れなかった。そして3分の2の確率ではずれ。。。 家に帰ったときには疲れが出たのか、1時間ほど昼寝してしまった。

ゲームの誘惑

スマホのアプリは危険である。この間は、ちょっと「おすすめ」を見ていたら、ドラクエの無料アプリがあったので、ついついインストールして始めてしまったら、どっぷりはまってしまい、大変だった。ドラクエはドラクエでもスーファミ版のドラクエIである。 ゲーム機版と違って、いつでも中断できて、そこから再開できるのも中毒になりやすいのかもしれない。 結局、ドラクエの誘惑を我慢する自信がなかったので、速攻でアプリを削除した。でも、ローラ姫を救わずに竜王を倒したり、とりあえずレベル30まであげてみたりと、今までやったことないことは試してみた。 そういえば、昔、大学の計算機室のワークステーションにスーファミのエミュレータを入れて、当時はインターネットで簡単に手に入ったROMでドラクエ6をプレーしたのを思い出した。エミュレータのクロックをx10くらいにしてゲームの進みを加速させたり、要所要所でスナップショットをとっておいて、不利な状況になったときは即座に戻したり、という、いろんな意味で、いけない遊び方をしていた。 Raspberry PIとかで、ファミコンのエミュレータとか作らせたら、いい勉強になるか?それより、ロボットとか、鉄道のコントロールとか。。

Thenevinの等価回路

人生常に勉強である。最近も新しいこと学んだ。"Thenevin's equivalent circuit"電子回路の話。概略はWikipediaに書いてある通りで、回路図の電源部の等価回路として使用する。今回は、分圧抵抗の抵抗値計算のために使用した。分圧抵抗による、出力インピーダンス増加を等価回路によってモデル化。トレース上の浮遊容量と受け側デバイスの入力容量によるスルーレート低下に拘束条件を付けて、それを満たす最大の抵抗値を求めた。 久々に微分方程式を解いた。もう一度ラプラス変換とかやり直したほうが良さそうだと思った。

カーズ

土日は時差ぼけと風邪でダウンしていた。ほとんど寝て過ごした気がする。日曜日は、夕食の鶏のコラーゲンスープをとってから、息子とデズニー映画のカーズ"Cars"を見た。ストーリー展開がちょっとテンポ遅い感じがするけれど、まあまあ楽しめた。でも4歳半の息子にはまだ難しかったみたい。むずかしい台詞が多いので、小学校中学年以上向けかな。F1やNASCARを知らないとちょっと理解できないところも多かった。カーレースなど観た事もない息子にとっては、何をやっているのかも理解できなかったと思う。ひょっとするとカーズ2はもう少し楽しめるのかもしれない。 面白いと思ったのは、タイヤショップのルイージの日本語吹き替え。あれはおそらくパンチェッタ・ジローラモの声だと思う。英語版もイタリアなまりの英語なんだと想像がつく。「フェラーリしか興味ない」という台詞が面白かった。評判を聞きつけてフェラーリ(カルフォルニア?)とマセラッティが登場する場面も良い。でも、車を知らない人に取ってはあんまり楽しめないかも。

フランスから帰国

3時間弱の送迎車と12時間近いフライトののち、ようやく成田に到着。税関申告票に何も記載していなかったため(疲れていたのでよく読まなかった)か、スーツケースを開けられたが、お土産のワインの本数を聞かれただけで無事通過。 家に着いたのが昼の12時前、昼食後は子供と公園に遊びに行ったものの、さすがに疲れがたまっていて早めに切り上げて家に戻り、一緒に昼寝をとった。結局15時から18時くらいまで、うたた寝をしてしまった。 飛行機の中では、また何本か映画を見たが、印象に残っているのは、「少年H」と"Paris or Perish"。 「少年H」は小説を読んだことがあるので、内容は知っていたものの、20年ぶりちかく経って映画を見てみると、自然とHの父親の立場という新たな視点で映画を観ている自分に気がついた。「このような極限状態のなかで自分ならどうしただろうかなぁ」と。自分や家族を守るためには、理想を追い求めていてもだめだが、世の中の流れに合わせてワカメのようにふらふらやっていくのも「何のために生きているのか」ということになる。人生とは、エンジニアリングと同じで、理論的な目標をめざし、現実の課題を解決していくことなのかもしれない。 "Paris or Perish"は、ストーリーが分かりやすく、ありがちなコメディー映画なのだろうが、自分のやるべきことに強い執念を燃やす主人公の姿は清々しいと思った。そして、それをとりまく友人や家族とのかかわりも良かった。 帰国後開けたスーツケースから出てきたお土産のマカロンは少しへちゃげていた。

フランスの学校の先生は楽な割に高給?

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昨日聞いた話では、フランスの学校は3ヶ月に2週間の休み+夏休みがあるという話を聞いた。公務員であれば職を失う恐れも無い。その割には高い給料が保証されている。だから、フランスでは教職への人気が高いという。 「終身雇用とそこそこの給料が保証されていると、自分を磨こうというモチベーションが働かなくなるのではないか」と言ったら、その通りだという。もちろん中には例外もいるが、多くの先生方はあぐらをかいて悠々自適な生活を謳歌しているみたいだ。 これは高等教育でも同じらしい。 しかし、ボーダレスの世の中では、学生は外国の大学へ進んでしまうだろう。特にヨーロッパはEU圏内であればパスポートなしに行き来できるし、列車や車で簡単に国境を越えることができる。とくにやる気のある学生ほど外国に出てしまうのではないか。 優秀な学生の流出は、フランスの学校の衰退につながり、そして教師の職も削減されることになってしまうのではなかろうか、と余計な心配をしてしまった。 写真は、明け方のホテル正面の広場

カーン最後の夜

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カーン滞在も今夜が最後。明日は朝早く出発しないといけないので、今晩がショッピングのラストチャンスだった。というわけで、"Le Nicolas"というワインショップへ。様々な種類のワイン(白、赤、ロゼ、デザート、シャンパン)が置いてあり、その他にも世界各地のウィスキーや蒸留酒が並んでいた。日本のウィスキーも結構品揃え豊富だった(響、山崎、白州、余市、などなど)。もちろん、カルバドスやシードルも豊富に揃えてあった。 お店の人に相談して、好みの白、赤、シャンパンを一本ずつセレクトした。全部合わせて55ユーロほど。非常に安いと思う。おそらく日本で買ったら(お店に置いてないかもしれない)倍はすると思う。とりあえず、これで役目は果たした。 ショッピングの後は、アルプス地方の料理店へ。山小屋風の内装が素敵なお店だった。壁には木でできた古いスキーや、そり、カウベルなど、ちょうどスイスのような雰囲気だった。料理は、熱した石板の上で肉を焼いたりする料理や、チーズフォンデュ、オイルフォンデュ、フォンデュショコラなど。。。素朴だが、味わい深かった。 それにしても、5日間はあっという間であった。。 週末から日本に戻り、また時間合わせが大変。。

フランス料理の夜

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今夜は昨日のレストランの隣の"Le Manoir d'Hastings"で夕食。中世、教会の建物だったところをそのまま使用したおもむきのあるレストランだった。食器も本物のシルバー。シルバーの燭台もあり、中世のカーペットが飾られていたりする。 食前酒にはカルバドスと梨のシードルのミックス。メインはフィレミニョンステーキのレア。デザートにはチョコレート(フォンダンショコラ、チョコレートアイス、チョコレートケーキ)の盛り合わせ。全て美味しかった。 そこのシェフは日本で長い間働いていたらしく、日本語も少し話す。名前を聞いたところ、確か「アラン・デュカス」と名乗っていた。帰って調べてみると、ブノワ東京など多数のレストランを世界各地に展開している、超有名シェフではないか。写真を見ると確かに今日のシェフに似ている。。。 今夜知ったことはいっぱいあるが、アブサンの話が印象に残っている。アブサンはニガヨモギから作られる酒で、薬効成分が強いためか悪酔いしやすいようで、フランスでは製造が禁止されているとのこと。ちなみに、ニガヨモギは英語でwormwood。 しかし、こちらで食べるフランス料理は素朴な感じだ。味は確かだが、カジュアルな感じで楽しめるし、量も多すぎない。日本ではなかなか味わえない。 後で調べてみると、シェフの名はアラン・デュヴァルでした。。このお店は日本にも出していて、そこのシェフは日本人。

フランス料理店へ

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昨晩は、カーンから少し海の方に出た雰囲気の良い田舎町のレストランへ連れて行ってもらった。海にも近いということで、シーフードが美味しかった。フランス料理。一昨日のバスク料理はスパイスがきいていたが、昨晩は昔からのフランス料理。貝をベースにする濃厚なソースがかかった鯛(sea bream)が美味しかった。タマネギのマーマレードは初めて食べたが甘くて美味しい。とにかく、ワインが美味しい。それほど高級なものでないのに。スーパーで買ったら、フルボトルで6ユーロとのこと。900円くらい。日本では安ワインの価格だ。 食後のチーズの中では、ヤギのチーズがさっぱりフレッシュな感じで良かった。 デザートはクレームブリュレを食べたが、フォンダンショコラのほうが美味しそうだった。中身は本当にトロトロ。 石造りの家が並ぶ良い感じの街。冬でなく夏に来たい。 La Glycine 11 Place du Commando N 4, 14970 Bénouville, France http://goo.gl/maps/ZKA1c

カーン市のこと

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時差ボケがひどい。昨夜は10時にベッドに横になったらそのまま眠ってしまい、朝の3時に目が覚めた。なので、徒然なるまま書き込み。 カーン(Caen)の発音は「コン」の方が近い。カーンと発音すると、カンヌに近くなる。 運河を10km下るとイギリスとの間の海に出る。なので、街にはヨットハーバーがあり、大型のヨットが係留されていた。優雅な感じだ。 ところで、カーン市はカルバドスの産地らしい。カルバドスとはリンゴから作った蒸留酒(ブランデー、オー・ド・ビ)だ。最終日にはお土産に買いたい。 多くの女性の服装は、ピチピチのパンツにロングブーツという、乗馬のようなスタイルが流行っているみたいだ。 冬は東京の真冬くらい寒くなるが、通常、雪はあまり降らないらしい。ただし、ここ数年は、大雪の日があり、昨シーズンは積雪が1mに達したそう。雪の備えがないので、全市の交通がストップ、学校や会社は休みとなったとのこと。 ところで、フランス訛りの英語はロマンチックな響きがある。英語を話しているのにフランス語を聞いているような気になる。 もう少し頑張ればフランス語喋れるようになるかな。スカイプか。時間を作らねばならんが…フランス語よりスペイン語や中国語かなぁ。 ほとんど平坦なので、ランニングには物足りないけど、自転車で移動するのは楽でいいかも。

マン島のオートバイレース

飛行機では何本も映画を観た。中でも印象的だったのは、マン島TTオートバイレースのドキュメンタリー、"Closer to the Edge"だった。ランオフエリアのほとんどない公道を平均速度210km/hでかっ飛ばすレースである。一瞬のミスが文字通り「命取り」になる。実際に、毎年、何人もの死者、重傷者がでている。このような過酷なレースに命をかけるライダー達の闘志を描いた映画だ。 印象に残ったシーンは、レースで事故死したライダーの奥さんのインタビュー。「死を意識しなければ、人生を本当に楽しむことはできない」というような事を話していた。人間だれでもいつか死ぬ。それは明日かもしれない。そういう思いを潜在意識の中に持つ事がより充実したものにすると。 また、夫のレースを見に行くときには、ライダー夫人同士で集まり、ジョークを言ったりして気を紛らわすという。同じよう境遇の人々が集い、喜びや悲しみを分かち合うことが大切なのだと思う。 このマン島にならって、三宅島でオートバイレースを開催する動きがあったが、立ち消えになったみたいだ。おそらく死者が出る可能性の高い危険なレースを日本で行う事はできなかったのだろう。日本は良いバイクを作っているのに、レースのほうはまだ発展途上。 なお、マン島のレースには、エナジードリンクの「モンスター」が正式スポンサーとなっているみたいだ。Red Bullの真似を徹底しているようだ。

ホンダの面白い取り組み

ホンダが、"dots by internavi"という名称で、面白い取り組みを行ってます。 リンク: http://www.honda.co.jp/internavi-dots/ 1. RoadMovies 映像撮影・作成のiPhone(Android)無料アプリ。とあるウェブ記事から知ったのですが、もともと自動車の運転をより楽しんでもらう事を目的として作られたアプリのようです。ドライブ中の映像を数秒の細切れで撮影し、それをつなげた映像にBGMをつけ、短い(24秒)の作品に仕上げることができます。単純な操作で作成できるのにも関わらず、プロが作ったような仕上がりになります。出来上がった作品はワンタッチでYouTubeで公開することも可能。 2. アイルトンセナ1989 アイルトンセナが1989年の日本GP予選でたたき出した最速ラップを音と映像で再現するというプロジェクトです。ホンダが初めてF1に導入したテレメトリー(走行中の車両センシング情報を全て記録する技術)によって収集されたデータから、セナの操るマクラーレン・ホンダのエンジン音を合成・再現したものです。サイトから映像や再現音を聞くことができます。もっとすごいのは、鈴鹿サーキットのコース上にスピーカーを何十台と並べ、コース上を走行するセナを音で再現してしまったことです。その映像も公開されています。「そこまでやるか」という感じで、とにかく圧巻です。 3. Sound of Honda これもアプリ。これを起動して、歩いたり走ったりすると、あたかも車で走っているようにエンジン音を出すだけのアプリです。加速するとエンジン音が高くなり、ちゃんとギアチェンジもします。車種も往年のホンダ車数種類のなかから選ぶことができます。マクラーレン・ホンダ MP4/5もあります。 自動車をもっと楽しむためのホンダの取り組み、なかなか良いと思います。ただ、ホンダにはもっと本業で頑張ってもらいたいという思いはあります。もっと個性的なクルマを作ってもらいたいなと、かつてのホンダユーザーは思います。そんな中、ホンダがF1への復帰を決めたのは大歓迎ですね。

映画レンタル

"Closer to the edge", 「華麗なるギャッツビー」、「リンカーン」の映画をレンタルした。週末、フランス行きの飛行機の中で見ようと思う。007シリーズやスターウォーズも見たいと思っている。前回、レンタルした後、結局忙しくて見ないうちにレンタル期間が過ぎてしまった苦い経験があるので、今度はそんなことないようにしたい。

技術立国ニッポンの復活に必要なのは。。

技術力のニッポンとかつては言われたものだが、日本の電機メーカーの技術力は確実に低下していると感じる。原因は技術の伝承がおざなりにされてきたことと、「悪いゆとり感」が蔓延してきたことにあるのではないか。 仕事柄、様々な規模のメーカーの技術者と話をする機会が多いが、大企業とよばれる所ほど、かつての「技術立国ニッポン」を支えたスーパー技術者がいる一方で、多くの技術者はなかなか十分なレベルに育っていないと感じる。特にデジタル回路のアナログ的特性を理解するデジタル技術者が足りていないと感じる。 組織が大きくなり、担当領域が細分化され、守備範囲が狭くなることで、少し領域を外れた問題に打ち当たると対処できなくなる傾向が現れているのではないか。また、スーパー技術者も、昨今の「ゆとり教育世代」には厳しいスパルタ指導は出来ないのだろう。 このままでは、日本の電機業界の復活は「夢のまた夢」と思わずにはいられない。 しかし、その一方では、中小企業には優秀な技術者が多い。フットワークも軽く、いろんな問題を自分でどんどん解決してしまうことが多い。こういう中小企業こそ、「技術立国ニッポン」の復活を支えて行くことになるのではないか。そのためにも、死にかけた大企業を国が救済するようなことは、一番やってはいけないことだ。

機関車トーマスで仕事を学ぶ

テレビ番組の機関車トーマスは、「仕事とはなんたるか」が学べる、なかなか良い内容だと思う。 先日も、D51のヒロが、質の悪い石炭をもらってしまい、すすだらけでボイラーの調子がおかしくなったにも関わらず、「無理をしても走り続けなければならないときもあるんだ。」と、踏ん張って良い仕事をする、というストーリーがあった。たとえ条件が悪くても、ここぞというときには踏ん張り続けなければならないのが仕事というものである。 いろいろな機関車たちが、それぞれの特徴と強みを生かして仕事をする、というのも良い。トーマスは小型の客車を引き、ゴードンは急行列車の大型客車を引く。パーシーは郵便貨車を引く。いろんな機関車が力をあわせて、一人ではできない仕事を協力して仕上げて行くというのも良い。 そして、何より良いのは、トップハムハット卿というボスに対して、誰もが「いい仕事をしたい」「役に立つ機関車になりたい」と思っていることだ。会社という組織では、結局上司が期待する以上の成果をあげることが一番重要になる。そして、上司の役割は、部下が成果を出せるような課題を与え、成果を出せる環境と成長の機会を用意することである。ハット卿と機関車たちの間にはそのような良い環境がある。 こういうストーリーの話はあまり無いような気がする。なかなか貴重な存在だと思う。

ランニング大会へエントリー

ランニングの意欲を再燃させるために、ランニング大会へ申込んだ。 12月31日、中野駅30km(よくわからないが、ランステ巡りの少人数ランニングイベントらしい)走り納めも兼ねて参加。 1月19日、全国スイーツマラソンin東京・お台場(42.195kmシャッフル・リレー:当日結成される即席チームでの駅伝)これも初参加。こういうゆるい感じのレース(?)も初体験となるので、なかなか楽しく走れそう。でも走るのは一人10kmくらいなので、レース後はお台場から家まで走って帰れば良いかな。 2月9日、赤羽ハーフマラソン。荒川河川敷を走る規模の大きい大会。公認コースだけど、今は陸連登録もしていないので、関係なし。目標タイムは1:30。このレースをランナー復帰への足がかりとしたい。 来年は山岳orトレイルラン・レースを中心に走り、夏の北海道マラソン、1年後のつくばマラソンも参加したい。

アジアの隼を読んで

アジアの隼も、案件獲得のために様々な交渉や駆け引き、そして、賄賂など、あらゆる手をつくすビジネスの戦いの様子が描かれていて楽しめた。さらに、舞台が1998年前後のベトナムを中心としている点も懐かしい感じだ。その直後、私もベトナムやタイを一人で旅行した。ベトナム語も少し覚えたものだ。この小説によれば、あの頃はちょうどバブルが崩壊して外資が去ったあと、再び外資が戻り始めた時期だったようだ。その後、ビーチリゾートも大きく成長したと聞いている。 焼け野原になったとしても、またそこから立ち直ればいいということだ。

自己満足ビジネス文書はゴミ

フィッシュボーンアナリシスを報告書に掲載する業界があるらしいが、そのような無駄は今すぐ辞めるべきだ。なぜなら、魚の骨格の図を提示したところで、「私はこれだけ苦労しました」と言っているだけで、読み手からすれば本来ならば"So What?"「だからどうした?」なのである。そんな自己満足文書は、読み手にとっても書き手にとっても時間の無駄を生み出すだけであり、経済価値のないゴミ以外のなにものでも無い。そんなゴミはビジネス活動からは排除されねばならない。 フィッシュボーンアナリシス、なぜなぜ分析、SWOT、分析ツールは山のほどあるが、分析ツールはあくまで分析のときに使用するものであって、ツールの分析結果の図をそのまま報告書に掲載するのはやってはいけないと考える。最終報告書は基本的にすべて文章で表記されるべきである。逆に、文章で表記できない事は分析が不十分であることを示している。図表とは、すべてが文章で表記された物事のエビデンス、または、その理解を助ける補足資料として使用されるべきである。 報告書や論文は、読み手がまっすぐ読んでまっすぐ理解できるように、理路整然と書かれてあるべきである。たとえ、書き手が様々な分析を駆使して長年の思考錯誤を繰り返して紆余曲折の結果見いだした結果の報告であっても、その苦労を読み手に味わさせてはならない。読者が「なぜこんな簡単なことに気がつかなかったのだろう」と思わせるようなものでなければならない。したがって、と突っ込まれるだけなのだ。 業界ではそれぞれ色々なしきたりや習慣などがあるだろうが、文書の作成の本質については、すべて同じである。伝えるべきメッセージが一つあり、それを頂点として、ピラミッド状の論理構成があり、一番下の基礎の部分には、誰もが間違いなく事実と認めるエビデンスが支えている構造があるべきである。 様々な分析結果をエビデンスとして掲載するときには、それは、表あるいはグラフの形に成形して掲載すべきだ。フィッシュボーンアナリシスで分析したから、それを魚の骨の絵で表記する事は書き手にとっても、読み手にとっても無駄が多い。料理と同じで、読み手に見せるものは、必要最低限のものを出来る限り整理された形で提供すべきである。数値データであれば、極力視覚化することが効果的である。数値化出来ない場合は、表の形が読み取りやすい。 ...

つくばマラソン観戦

久しぶりにつくばマラソンの会場へ足を運んでみた。天気は快晴。寒いと思って着込んで行ったものの、その必要はないくらい日差しが暖かかった。いつものように、紅葉が綺麗だった。 今回はランナーとしてではなく、応援する側だった。弟が走るというので、子供と一緒に来てみたのだ。ゴール1キロ手前の直線が見渡せるポイントに陣取り、おにぎりをかじりながらランナーが来るのをまった。 先頭ランナーは後続をかなり引き離しての独走だった。その後も10いくらいまで単独走、次第に集団になってきて、続々とランナーが通り過ぎて行った。肝心の弟も最後かなりのペースダウンをしながらも、なんとか3時間切りでゴールした。 応援する側になってみて、やっぱり走る側がいいなと思った。 しかし、残念だったのは、子供が楽しんでいなかったこと。行きたいと言っていたのも本心ではなかったらしい。まだ自分の気持ちをうまく外に出せないところがあるので仕方ないが、根気づよく改善させとかないと後で苦労することになる。

意地悪な提案

公園からの帰り道、抱っこをせがむ息子に、「家まで歩いて帰ったら、抱っこしてあげる。」と提案したら、あっさり受け入れられた。そして、結局、家まで歩きで帰り、家に着いた頃には抱っこのことは忘れてしまっていた。 まだまだ損得勘定はできないみたいだ。少しずつ交渉術も身につけさせて行く必要がありそうだ。

性格判断?

性格判断のようななんとかグラムというのが会社でブームになっているみたいなのでやってみました。 結果は「計算高い欧米人、頭キレキレ冷血人間」だと。違う気がしますが、自分が目指している形に近い気がします。 調べたら、ディグラムというものだそうです。

「アジアの隼(上)」まとめ

黒木亮の「アジアの隼(上)」を読んで、分からなかった単語や、印象に残ったくだりなどをまとめ。 毀誉褒貶(きよほうへん) = (大辞林)悪口をいうこととほめること。世間の評判。「-相半ばする」「-定まらず」 「ペレグリンは毀誉褒貶に包まれながら、急成長するアジアの熱い風の中を飛び続けていた。」 「そうだった。彼は違うのだ。仕事に不平をたれたり、適当に手抜きをしても会社にさえ来ていれば給料がもらえると信じて疑わない日本の甘ったれた終身雇用のサラリーマンではないのだ。彼はなぜ会社が自分に給料を払ってくれるのかを常に意識している。」 "We take issuers you don't even know about and turn them into something you want to buy". 面従腹背(めんじゅうふくはい) 「乱世に必要なのは組織でなく、一人の英雄だ。」

広島出張

本日は東広島へ出張。お昼は地元のお好み焼き屋さんでとった。しかし安い。そば二玉の「ダブル」で700円。焼いてる時はあまりのぶ厚さに完食できるか心配になったか、意外と難なく食べきれた。 具材はいたってシンプルで、やきそば、天かす、キャベツ、たまご、豚肉。ソースはとうぜんオタフクソース。元祖お好み焼きの美味しさだった。 同僚が、「お好み焼き屋はどう差別化するのだろう?」と言っていたが、チェーン店などはともかく、競争のない地元で細々とやっているお店では差別化することもないのだろう。強いて言えば、昔からのシンプルなメニューに絞って、価格を抑えることが大規模チェーン店に対する差別化なのかもしれない。

久しぶりのジョグ

今夜は久しぶりに近所の公園でジョグをしてきた。一周1.4kほどのコースを4周+懸垂を10回。澄んだ空に月が輝いていた。 走りながら聞いたのはコンドリーサ・ライスの自伝"No Higher Honor"のオーディオブック。国務長官などを歴任しただけあって、とても濃い内容となっている。国家間の駆け引きやテロなど修羅場の連続である。高度な知性と、タフな精神力と体力がないと到底勤まらない。 自分の仕事はそんな世界とはほぼ無縁だけれども、常に緊張感を保ち、五感を研ぎ澄ませて臨む姿勢は同様に大切だと考えている。常に真剣勝負である。「なあなあ」は許してはならない。

医療費タダは良くない

品川区では、子供の医療費はタダである。医者に診てもらっても、薬を処方してもらっても、薬局で薬を受け取っても、文字通り一銭も払わなくて良い。同じように医療費タダの自治体は品川区以外にも多い。子供をもっている親にはありがたい話ではあるのだが、これは今すぐやめたほうが良いと思う。 まず第一に、自治体の財政負担が増加する。医療費タダにできるのは、自治体が肩代わりしているだけである。つまりは、納税者が負担していることなる。患者側に負担意識がないと、ちょっとしたことでもお医者さんに診てもらおうとするので、自治体の医療費負担が増加してしまう。 第二に、医薬業界が焼け太りする。患者側に金銭負担の意識が無いから、医薬業界はなるべく多く医療費を稼ごうとする。そのため、必要以上に多くの薬を処方したり、医療器具をレンタルしようとする。私の子供も、最近たいしたことなさそうなのに、ネブライザーを貸し出してもらった(当然タダ)ものの、結局二回使ったきり使うのをやめてしまった経験がある。 第三に、必要以上に病院が混雑する。負担が無ければ、ちょっと調子が悪いだけでも診てもらおうとなるので、病院が大繁盛となる。そして、本当に診察が必要な子供が待たされる状況が発生する。 では、どうすればいいか。私は、年間の総額で考えて、一定額(一人10万円くらいだろうか)までは医療費は全額自己負担とすればよいと思う。そうすれば、特殊な高額の医療費については自治体が負担されるので、医療費が払えなくて治療が受けられないという事態は避けられる一方で、小額の医療費は負担している意識がはたらくので、必要以上に病院に行かなくなる。 同じ事は、高齢者の医療費負担にも言えると思う。

妖怪しりとり

「お母さんといっしょ」で、妖怪しりとりという歌を歌っているのだが、このときの、息子たちの反応が面白い。4歳の長男は一緒に妖怪の名前をくちずさんでいるが、2歳の次男は「こわい」と言って、戸の影に隠れながら、恐る恐るのぞき見している。 個人的には、この歌の映像が結構好きだ。でんぐり返しする座敷童がとくに良い。

マラソン中継の解説はテレビ局の思惑が絡む?

今日の(もう昨日だが)横浜国際女子マラソンをテレビで観ていて、あまりにも的外れな解説ばかりなのは何故だろうと疑問を持った。そこでできあがったのが次の仮説である。 最後までマラソン中継を観てもらいたいという、テレビ局の思惑が解説者の話す内容に影響を与えている。 今日のレースは、30Kあたりで、それまでトップを走っていた日本人選手が外国人選手に抜き去られ、どんどん差を広げられて最終的にゴールタイムで3分近い差をつけられてしまうという展開だった。 このトップが入れ替わったとき、明らかにスピード差があった。そのとき解説者が発したのは、「まだまだ良い走りをしているから優勝を狙えます」というような内容のものだった。しかし、二位に下がった日本人選手はまったく食い下がれない。一方のトップ選手はまだまだ走りに余裕があった。ある程度マラソンを知っている人なら、この時点で「勝負あった」と思ったはずである。にも関わらず、この解説である。 それでも解説に根拠があれば納得できるのだろうが、それもない。その後、画面に1kmごとのスプリットタイムが表示された。すると、一位と二位の選手の間で、10秒あまりの差が続いていた。1kmで10秒差がつくということは、1km走るごとに約50mの差がつくことになる。終盤でこのスピード差はかなり絶望的なはずである。 というわけで、なぜこのような的外れな解説しているんだろう、と違和感を感じてしまったのである。 解説者がおかしな人だとは思えないので、何かありのままを話す事ができない事情があるのか。。。と考えていったところ、冒頭の仮説にいきついたわけである。あくまで仮説なので、検証されなければならないが。 この仮説を検証するには、裏事情に通じる人へのインタビューが直接的だろうけれども、そんな事をやっている暇もツテもないので、とりあえずは、民放とNHKで解説者の発言内容に違いがみられるかどうか、ちょっと気にしてみようかなと思う。

不動産相場を知るための参考サイト

これから家探しを始めるという人にとって、相場を知るために参考になるウェブサイトを紹介しておきます。 国土交通省が提供している、 土地総合情報システム というサイトです。 このサイトでは、実際の不動産取引情報を基に、地域ごとの不動産価格情報を提供しています。過去の取引に基づいているので、必ずしも現在価格を反映してはいませんが、少なくとも相場観を得るための基礎情報にはなります。実は、公示価格もこの情報をベースに算出されています。 ちなみに、このサイトが提供している情報は、実は不動産を買った人へのアンケートから成り立っています。不動産取引をすると、不動産鑑定士協会からアンケート用紙が送付されてきます。これによって集められたデータを基に、公示価格のシステムが成立しているのです。 家探しをするときには、相場観を養うことも大切です。相場観が無いと、提示された物件価格が高いのか安いのか判断できないからです。それが判断できないと購入を決めることも見送ることもできません。 実際の相場観は、市場に出ている物件をなるべく多く見てみないと養われませんが、手始めにこのようなサイトの情報を見ておくと、大まかな感覚が身に付きます。

不動産売買の仲介手数料を調査!

ふと、不動産売買の仲介手数料の額が気になって、その計算式を調べてみたところ、以下の計算式に基づいていることが分かった。    1.05 * [ (不動産価格) * 3 / 100 + 6万 ] しかし、なぜこういう式になるのかきちん説明できているネット上の解説が見当たらなかった。そこで、正しい計算式とその導き方をここに示しておこうと思う。 仲介業者が、売主または買主のどちらか一方から受け取れる手数料の上限額は、「国土交通省告示第100号・宅地建物取引業法・第二定義」に基づく。この定義によれば、その計算式は次の通りとなる。 不動産価格をX万円、手数料の上限額をY万円とする。 Xが200(万円)以下のとき、Y = X * 5.25 / 100. Xが200を超え400以下のとき、Y = 200 * 5.25 / 100 + (X - 200) * 4.2 / 100. その他の(Xが400を超える)とき、 Y = 200 * 5.25 / 100 + 200 * 4.2 / 100 + (X - 400) * 3.15 / 100. 多くの場合、不動産価格は400万円以上するものなので、3. の式を整理してみると、次のようになる。 Y = 1.05 * (200 * 9 / 100 - 400 * 3 / 100 + X * 3 / 100) = 1.05 * (X * 3 / 100 + 6) 冒頭の式が得られた。この式は、いろんなところで紹介されているのだが、もと定義から導いている解説には出会ったことがない。 ちなみに、400万円以下のとき、2. の式を整理してみると、次のようになる。 Y = 1.05 * (X * 4 / 100 + 2)

長期金利の急上昇は政府に取っては誤算だったはず

先週は長期金利が突然跳ね上がったニュースがありました。これに対して、政府は平静を装っていましたが、内心はかなり焦っていたはずです。なぜなら、このままの勢いで長期金利の上昇が起こると、国の財政が破綻してしまう可能性があるからです。 長期金利は償還期間が10年以上の国債金利、つまり、政府が金を借りるときに支払う金利です。これが上昇すると借金返済の負担が大きくなることを意味します。もし、負担が大きくなりすぎ、ひとたび返済が滞ることでも起きれば、信用を失った国債は売られて暴落し、国債に支えられている日本円も暴落します。すると、輸入材料やエネルギー、食物に大きく頼っている日本の物価は急騰し、凄まじいインフレが日本を襲います。日本経済はパニックに陥り、金融サービスはストップしてしまうでしょう。 財政赤字を垂れ流している日本は、毎年新しく金を借りなければなりません。その額は、だいたい50兆円です。金利が0.1%上昇すると、支払い金利は500億円増える計算になります。つまり、500億円を収入増か支出削減で捻出する必要があるのです。もちろん、借り入れ額を500億円増やすという方法もありますが、これは自分で自分の首を絞めることになるので、この選択肢は取り得ないでしょう。 景気浮揚で税収は一時的に増加するでしょうが、いつまでもその勢いが続くわけではないので、早い段階で支出を引き締めなければ、日本政府の信用は下がり、金利は上昇を続けるでしょう。 今回の長期金利の上昇は、日銀が国債の買い支えを宣言する中で起きていますので、単に「国債を売って株を買った人が増えた」というのんきなことを言っている場合ではありません。日本政府の信用度に市場が疑問を抱き始めたことを示していると、受け止めるべきではないでしょうか。

キャリートレードの復活は日本破綻への道

日本の「異次元の」金融緩和へ飛び込む姿勢が、世界中の長期金利低下を招くという事態が起きていた。特に債務にあえぐヨーロッパの国々(イタリア、スペイン)にとっては朗報である。IMFも日本の姿勢を評価したとの事。 なぜこのような事態が起きたのかというと、いわゆる日本円キャリートレードが復活したからだ。日銀は国債の買い入れも継続すると宣言したので、国債が買われ金利が低下した。そこへ、通貨供給量をさらに二倍に増やすというので、日本円はじゃぶじゃぶ状態になった。国債では十分なリターンが得られなくなってしまったので、日本の機関投資家がより高い金利を求めて外国債券を買い始めた。そのため外国の長期金利が低下したのだ。まさにリーマンショックが起こる前の状態である。 長期金利の低下はヨーロッパにとっては良い話だが、だぶついたお金はやがてハイリターンを求めて世界中をさまようようになり、いたるところで嵐のように暴れ始める。さまざまなところでバブルを巻き起こすが、ひとたびバブルが弾けると恐慌だ。 近年この嵐の標的はヨーロッパの債務国であったが、次は日本かもしれない。日本では今株価がどんどん値上がりしているが、ひとたび何か悪いニュースが起きれば海外の投資家が資金を引き上げるのは早い。あっという間にバブルは弾け、景況は悪化、税収が減った政府は赤字国債を発行するものの買い手がつかない。日銀が買いつづければ、日本円は暴落し、ハイパーインフレが発生する。こうなるともはや手の付け用がない。日本は財政破綻する。 そのような事態としないためには、口先の「アベノミクス」に騙される事無く、弱体化した部分を取り去って、本当に強いところをさらに強くするための競争原理を導入しなくてはならない。

いまさらFX通貨ペアの表記についてのまとめ

FX取引で痛恨のミスをしてしまった。通貨ペアの表記を読み間違えて、ユーロ売りドル買いのつもりが逆の取引をしていた。幸い大きな損失が出る前だったが、こんな初歩的なミスをするとは馬鹿である。 このようなミスを繰り返さないように、ここに表記法をまとめておく。 シンプルに「先に表記される通貨が取引の対象」と覚えればよい。例えば「USD/JPY」を買うと、米ドルを買って、日本円を売ることになる。これを売れば、米ドルを売って、日本円を買うことになる。つまり、「X/Y」という通貨XとYのベアの取引と通貨の売買関係は次のようになる。 X/Y 買い = Y売り X買い X/Y 売り = X売り Y買い これさえ覚えれば、取引の単純ミスは無くなる。 ところで、通貨ペアの為替レート表示は、先に表記される通貨の相対的な価格を後の通貨単位で表示したものになる。したがって、通貨ペア「X/Y」のレートが上がるとXの(相対)価値が上昇し、Yの価値が下がったことになる。逆にレートが下がると、Xの価値は低下、Yの価値が上昇したことになる。 これでもうFX取引ミスともおさらばである。

杉並区の保育所待機児童問題は時間が解決する

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杉並区の保育所待機児童問題がマスコミで大きく報じられているが、この保育所待機児童問題は就学前児童数の減少によって時間が解決する。 まず、入所希望者数=就学前児童数×入所希望率 と分解して考える。 杉並区の就学前児童数は今後減少する。下図は杉並区が平成23年1月1日を基準として推計した14歳以下の人口予測である(出所: http://www2.city.suginami.tokyo.jp/library/file/gyokeikon_1_shiryo11.pdf )。就学前児童数である6歳未満人口(緑のグラフ)は24年以降下降し続けているのが分かる。下降の速度は年率約1.5%程度である。 入所希望率は上昇傾向にあるが、その上昇率は年率約0.9%程度だ(杉並区のデータが集まらなかったので、東京都全体の過去6年間のデータを使用した)。 これら二つを比較すると、就学前児童数低下の圧力のほうが強いので、入所希望者数は減少することになる。 以上から、杉並区の待機児童問題は、今後入所希望者数の自然減少に伴い、解消していくものと考えられるのだ。

REITと不動産投資の違い

REITは証券取引市場で価格形成がされる点が(直接の)不動産投資とは異なる。取引頻度が高くなるため、市場の期待が織り込まれるのも素早い。したがって、実際の不動産価格よりも値動きが激しくなる。つまり、実際の不動産取引よりもリスクが大きいことを意味する。 REIT投資のリスクを抑えるにはどうすればいいか。それは、投資の王道「分散投資」を実践することである。もっとも値上がりしそうな地区(東京23区など大都市部)の物件に集中して投資するREITを選ぶのではなく、「上がるところもあれば下がるところもあるけれど、全体としては上昇する可能性のある」分散型のREITを選択する。そうすれば、大きく儲けることもないけれども、大きく損する危険性も無い。

REIT投資にも注目

日本政府が日銀に2%のインフレターゲットの設定を約束させた。これにより今後インフレがコントロールできなくなる可能性が高まったとも考えられる。もし仮にインフレがコントロール不能になったとき、資産保全のためにはインフレに強い資産の割合を高めておく必要がある。その代表例が不動産である。しかし、不動産投資は情報が少なく手間もかかる上に流動性も低い。そこで、不動産投資の代替手段として、REIT投資を検討するのが良いかもしれない。以下にREITの特徴についてまとめてみた。 投資対象は何か REIT = Real Estate Investment Trust(不動産投資信託)は、不動産に投資するファンドのことである。したがって、投資対象はビルやマンションなどの不動産である。 リターンは何によって生み出されるか REITのリターンは所有する不動産から得られる賃料収入である。 リスクは何か 不動産価格下落にともなう収入減少、つまり、資産価値下落の可能性がある。また、市況次第で評価額が下落する可能性がある。 当然のことながら、REITは「どのような不動産を投資対象としているか」十分理解した上で選択することが重要となる。

パチンコ台数は失業率と相関がある?

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ふと調べてみたのだが、パチンコ・パチスロ台数と失業率は相関がありそうだ。下図は1995年から2012年のパチンコ・パチスロの総台数(単位=千台:左軸)と失業率(右軸)のグラフだ。ぴったりとした相関があるわけではないが、失業率から1~2年遅れて台数が追従しているように見える。 失業率が高まると、パチンコ人口が増加し、それにあわせて台数が増えるという構図がありそうだ。